去年の暮にsliding dovetailの練習を兼ねてナベブタを作ってみたのだが、今回はsliding dovetailの部分をもう少し詳しく説明する。
sliding dovetailについては、いろいろなやり方がある。例えば溝を掘るのはジグを使って手持ちでやって、凸部の方はルーターテーブルで切るとか・・・・・・
いちいちルーターを付け替えるのも面倒なので、ここではルーターテーブルを使う方法を紹介します。参考にしたのは、このビデオ。
ナベブタの中心にsliding dovetailを作ろうとすると、奥行きが結構な長さあるので、付属のフェンスを使おうとすると距離が足りない。そこで、テーブルソーのフェンスを流用して通常とは直角の方向にクランプで取り付ける(ルータービットは、ちょうど矢印のあたり)。テーブルソーのフェンスが無い人はツーバイフォーの板を利用すればよい。
板の厚さは1/2インチ(12.8mm)、ルータービットの高さは1/4インチ(6.4mm)で木目に直角に溝を掘る。両側から掘れば、同じ設定で2枚できる。
一方、凸部を1/4インチの深さの溝に合わせて切るには、ルータービットがちょうど見える程度にフェンスを調節する。ピタリとあうようにするには、テストピースをトライアルアンドエラーで掘るしかない。
これが、ピタリと合うようにカットした凸部。
溝の深さは板の厚さの1/3程度が良いという説もあるが、大体1/4インチあればしっかりと固定できるし、凸部をカットするときもいちいち計算しないでも済むので便利である。