私の持っている木工旋盤では、棒状のものは挽けてもボウル状(ボールとまぎらわしいので以後どんぶり鉢)のものは挽けなかった。
チャックと呼ばれる、木を固定するものが無かったからである。
米国amazonでNOVA G3というチャックを89ドルで売っていたので、早速注文した。
お値段は、チャック本体89.99ドル、アダプタ17.93ドル、送料13.45ドル、計121.37ドル也。1ドルをちょっと高めに120円で計算しても、14,564円である。
同じものをオフコーポレーションで買うと、本体15,750円 アダプタ2,625円 送料712円 計19,087円だから、amazonの方が4,500円近く安い。
という訳で今週はどんぶり鉢のお稽古をした。参考にしたのは、FineWoodWorkingの
このページ。
最初からケヤキのような堅い木を使うと、手こずりそうなので、埴 沙萠先生のところでいただいた直径20cmくらいの杉の丸太を使った。
まずは、これを真っ二つに割る。
私の木工旋盤では、最大15cm弱の直径のものしか、挽けないので、バンドソーで円盤状に整形後、中心にワームスクリュウ用の9mmφの穴を開ける。
ワームスクリューをねじ込んだところです。
チャックに固定して削ってゆく。
杉は柔らかいのは良いのだが、バイトの刃先が逆目に入った時に、凸凹になってちょっと具合が悪いですね。
あとは、柔らかくて弱いせいか、力を入れて削ると、ダブテイル(糸底)の部分がスポンと剥がれて、容器全体がぶっ飛んできて怖い思いをした。
仕上げは、蜜蝋なんて持っていないので、メルドスハードオイル(亜麻仁油が主成分)を塗る。逆目の部分が毛羽立っているが、なかなか木目が美しいですね。
しかし、木工旋盤というのは、作業していると、色々なバイトやアダプタが欲しくなって、これはちょっと魔物である。