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粗忽の釘

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粗忽者噺の代表として、他に「粗忽長屋」「粗忽の使者」「堀之内」「松曳き」などがありますが、落語のほとんどが粗忽をベースに作られているのではないかと思います。この噺は上方落語「宿替え」を、夏目漱石が「三四郎」のなかで激賞した噺家三代目柳家小さん(1857〜1930)が東京に移したとされています。上方落語の多くが関東に移植されたなかで、いまだに上方色が強く残っている噺に感じます。オススメの噺家は録音盤では、大阪出身で東京の寄席で活躍した二代目三遊亭百生さん(1895〜1964)。初代桂春団治に入門して我朝。大正時代に八代目桂文治の内輪となって東京の高座に出ていたが廃業して満州(中国東部)に渡ってカフェのマスターで成功。敗戦後無一文となって再び高座に戻って桂梅団治。その後六代目三遊亭圓生の門に入って二代目百生に改名。代表作に「船弁慶」「宿替え」「天王寺詣り」「三十石」等がある。


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2007年12月23日 21:39に投稿されたエントリーのページです。

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