
人がいいのが甚兵衛さん。性格はおだやかで、与太郎さんほど頭のネジが緩んでいるわけではないが、与太さんに似ています。しっかりもののカミさんの尻に敷かれ、道具屋の商いでは、岩見重太郎の草鞋、清盛の溲瓶、引き出しの開かない箪笥を仕入れてくるあたりはとても他人と思えません。上の絵は「火焰太鼓」。落語の中で一番好きな噺で、昔から正月元旦に五代目古今亭志ん生の「火焰太鼓」を聴くのが習わしとなっています。甚兵衛さんの登場する噺は他に「宮戸川」、世話焼きの霊岸島の伯父さんで登場しましたね。他に「熊の皮」「加賀の千代」「言訳座頭」など。