キザで道楽者の遊び人のイメージが付いてまわる、落語では損な役回りの若旦那。「湯屋番」「船徳」「唐茄子屋」では道楽の末、親に勘当されての登場、徳と呼ばれていました。「明烏」では初心な堅物で登場し、このときの名前は時次郎でした。後の道楽者を暗示してサゲていましたな。「六尺棒」では、夜中に心張り棒を持って父親に追いかけられたときの道楽息子の名が徳三郎。声色の上手な本屋の善公に自分の替え玉を頼んで遊びに出かける「干物箱」の若旦那が銀之介。「酢豆腐」「羽織の遊び」の若旦那は名前も付けてもらえずに登場。インパクトある嫌われ者に徹してます。