私の職業の出発点はブラック・ユーモアの一枚マンガでした。
世の中が今のように多様化してくると、すべてブラック・ユーモアに囲まれているようなもので、生活して行けるハズもなく考えを変えなければ生きていけません。
それでも40年ほど前までは世の中に余裕があったのか、ブラック・ユーモア全盛といえないまでも結構目にしました。
生活出来ないと分かっていても一枚マンガからは離れる事が出来ず、暇が出来て気が向いた時はごくたまに孤島マンガを描いていました。そのうちの一枚が上の絵です。
フリーランスの出だしに、幸運にも小説月刊誌で初めて連載を貰ったとき、最初の一歩がブラック・ユーモアの一枚マンガ、『拒否する孤島』でした。
言葉の遊びで孤島に行く時に、何かひとつだけ孤島に持っていってもいいと言われたら、あなたなら何を持って行きますか?と、話題が振られたら私は躊躇なく(鉈)か(手斧)と答えます。
欲をいうと、ボゥイーナイフのような鉈が。
百科事典?・・・とんでもない!一枚マンガのアイデアの出だしには役に立つかもしれませんが、二ヶ月しないうちに餓死かも知れません。