ストップモーション・アニメで、次に鮮明に記憶に焼き付いた作品は、中学か高校生の頃、テレビで見た映画の『キング・コング』(1933)だった。
当時はテレビもモノクロの小さい画面でした。
アニメが映画に組み込まれたこの映画も、時代的にモノクロなのは仕方が無いとして、画面が鮮明ではなかったが、その登場の仕方から、エンパイア・ステートビル屋上の先端に登ったコングと、複葉機の戦いまでが素晴らしく、その後リメイクされた「キング・コング2」(1986)や、ピーター・ジャクソンの2005年版の映画のなかで生き生きと動いたCGのコングと比べても、私には遜色がないものだった。
最初に見たコングと最新版?どちらが良いか?、食事にたとえて言うと母親の手料理と有名レストランの凝った料理のようなもので、個人的な好みは愛情一杯のシンプルな手料理の方に軍配が上がるんですね。
ちなみに、私の場合実際の母親の手料理は、みそ汁に味噌の固まりが入っていたりして苦手でしたが。