今年の5月に、ストップモーション・アニメの巨匠だったレイ・ハリーハウゼンが92歳で亡くなった。
映画『キング・コング』の生みの親で特撮の創始者?ウィリス・オブライエンに影響を受け、ストップモーション・アニメの魅力を知らしめた数々の作品の特撮監督を勤めた人だった。
『アルゴ探検隊の大冒険』(1963)では、探検隊が青銅の巨人タロス像の台座から宝物を盗み、タロスが動き出す場面から、土中から沸き出てくるように出現した骸骨の剣士たちと、実写の俳優達の探検隊と闘った映像までインパクトあるシーン多くあり、この作品が彼の代表作ではないかと思っている。
シンドバッドシリーズ3部作では「虎の目大冒険」(1977)で、6本腕のカーリー像とシンドバッドと闘うシーン。
ハリーハウゼンのもう一つの代表作『タイタンの戦い』(1981)で、下半身が大蛇で姿を見ると石になってしまうというメドューサとタイタンの、アニメとはいえ息を呑むほどの緊張感があった一騎打ちシーンが今でも頭に焼き付いている。