リハビリ訓練で毎回一緒の、自然体で穏やかなフレッド・マクマレー氏の顔を暫く見ていない。
先月初め、訓練中の合間にどことなく元気がなかったので、様子を訪ねたところ、検査で初期の胃がんの疑いがあるとのこと。
痩身でいつも「太りたい」というのが口癖のマクマレー氏が、ここ半年ほど胃の不調を訴えていたことがあった。
が、ここでは、利用者全員が体調不良で、奇病難病の見本市を見ているようなものだが、いつの間にかそれに慣らされていて、自分が不感症になっていることに愕然としてしまう。
今の自分は他人事どころではないがそれでも、マクマレー氏の復活を祈らずには居られない。