暦の上で今日は八十八夜。
農業振興区域に建つ家の廻りで、毎年この日の前後になると田に水が入る。
デイサービス通いのご近所の長老たちは、朝早くからほぼ半日たっぷり、田んぼにトラクターを入れて、土と水を撹拌する。
機械がやるとはいえ、これが重労働で、三食の他10時と3時に、握り飯を食べないと体が持たないという。
またスーツ姿の子供らの通勤をを横目で見ながら、空き地や土手の雑草刈りなど重労働に従事している。
このトラクターと草刈りのモーター音は、かなり大きく、神経に刺さるので、毎年この時期は仕事も手に着かないほど悩まされていた。
この地に越してきて40数年になるが、その頃も既に農業後継者が見受けられず、数年後には田園風景が無くなると思っていた。
土手外にある絵本のような里山は、毎年少しずつ消滅しているが、まだ残ってはいるようです。
親類の90過ぎになる家内の叔父は、先年連れ合いに先立たれたが、脚を引きずりながらでもたった一人で過酷な労働を続けている。
6〜7年ほど前になるが、米が出来るまでを絵本にすることを口実に、手伝わさせて欲しいと頼む矢先に倒れてしまい、知識吸収が泡と消えたのは誠に残念だった。