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村の風景・2

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ご近所付き合いが、徐々に薄れてきたと感じたのは、いつ頃からだろうか。

大きなショッピングモールが小売店を脅かした頃から、村の近くに葬祭ホールなるものが出来、我が家にも、会員募集のチラシが入り込んできた頃のように思える。

その頃、班内の老人が亡くなったと緊急の回覧板が回り、やれやれ、また家族一人が出向いて、葬礼手伝いに行くのかと思っていたが、喪主からは、葬祭場に一切を任せたのでと、葬儀に行くだけになった頃が始まりだったと思う。

昨今テレビで、ある葬祭場CMのキャッチフレーズで、「さよならが、暖かい」など流れると、この落語のまくらのフレーズが思い出される。

【婚家先に嫁いだねずみの娘が、早々に里帰りしてしまった。】

母親ネズミが、あんないい家柄のご家族に何の不満があって帰ってきたと聞くと、ただ、泣くばかり。

「お婿さんが嫌になったのかィ」

「いいえ」

「あんなに優しいお姑さんは居ないのに、お姑さんかィ」

「エエ」

「じゃ、何で・・・・」

「・・・・だって、あのお姑さん、・・・猫なで声なんですもの」

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2016年12月26日 07:41に投稿されたエントリーのページです。

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