日本にプラモデルなる模型が、初めて売り出された頃からの模型ファンだった義兄が通っていたと思える、小さな模型店を見つけたことがあった。
7〜8年前頃のあやふやな記憶だったので、ある程度覚悟をして向かった。
その頃のその店は、看板の模型の文字が消えかかっていて、ガラス戸は閉められていたと記憶しているので、すでに2〜30年前には閉店していたと思う。
その店があった場所は、お気に入りの喫茶室までの一本道だったので、間違いなく覚えていたのだが、やはり消えていた。ばかりでなく更地になっていた。
帰路、もうひとつの目的だった小津安二郎の、映画に出てきそうな雰囲気の(写真正面右)家は、二階ガラス窓に写る室内まで、昭和の空気を漂わせて、昭和遺産を申請したくなるような、毎回家の前を通る度に感じる家です。
この交差点角で、右手の日本家屋をカメラに納めようと車を止めたが、タイミング悪く、後続車が次々止まり、車から降りる機会を逸してしまった。