【長屋門に住んでいた家族の子】と、家内が同級生だったという大地主の敷地に、長屋門と母屋、それに密生した樹木がここに去年まであった。
それは雑草林という形容では収まらない、森の一部を切り取ったような樹木群が母屋の後ろに控えていた。
昔、一度だけだが4㍍道路を挟んだ畑から、イタチが森に向かって走っていたのを目撃したことがある。
今年の初めに重機がはいり、あっという間に更地になり、崩れかけた蔵が現れた。
蔵の隣に、母屋の別棟もあったが、カメラを持ち出す前に消えていた。
この別棟も、蔵と同じような、何時までも見飽きることがない廃屋(?)だったが、カメラに納める機会を失ってしまった。
自分の人生が終末に向かっていることもあり、廃墟廃屋に惹かれることが多い。
ご近所とあって、まじまじ眺める不作法を恥じ、こんなロングショットとなった。