ロナルド・サール(1920ー2011)、英国ケンブリッチ生まれ。
ソール・スタインバーグと並ぶ20世紀最大の風刺漫画家でグラフィックデザイナーの一人でもある。
この人の名前がタイトルの漫画集に、戦争中シンガポールで日本軍の捕虜となった時、日本兵の残虐行為をスケッチしたのが数ページに渡って載っていた。
この時の経験があってか、処女出版された漫画「聖三角女学院の鐘」で、女学生たちの凶暴な悪ふざけ(どころでなく残虐遊戯)が発禁になるほど、ブラックユーモアに昇華されている。
私も20代の頃、この人の画風に魅了されたが、気質の違いと経験と力量不足諸々を悟って離れていったひとりだった。
絵はRonald Searle&Heinz Huberの【Haven't We Met Before Somewhere?】から抜粋した2点。