20代前半の頃証券会社でアルバイト生活をしていた時に、会社近くの書店でポケット文春『わんぱくニコラ』のサンペの漫画に出会った。
ルネ・ゴシ二・文の共著でわんぱく小僧達の日常が描かれていて夢中になって読んだものである。
裏表紙にサンペの画集紹介があり、「すべて複雑』「逃げられる奴は逃げろ」のタイトルを見て、その頃銀座ソニービル近くにあったイエナ書房(二階は洋書売り場)に行った覚えがある。
サンペのエスプリが効いた漫画は、『のんき大将」「ぼくの伯父さん」「ぼくの伯父さんの休暇」など、大好きなフランスの映画監督ジャック・タチの世界に似ているように感じたものである。
ジャン=ジャック=サンペ、1932年ボルドー生まれ、デビュー当時から売れっ子だった。
現在でも熱狂的なファンは多い。
絵はサンペの画集「SAUVE QUI PEUT」から抜粋。