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スイッチの順序 その2

  誰のためのデザイン   sw3

 秋山先生のコメントに出ていた「誰のためのデザイン?—認知科学者のデザイン原論」 (ドナルド・A. ノーマン著 新曜社認知科学選書 ¥3,399)がやっと出てきた。

縦に6個並んだスイッチというのは、なかなか強烈ですね。ちょっと引用してみます。

「私の家は、賞もとったことのある意気盛んな二人の若い建築家がデザインした。彼らは、何よりも電灯のスイッチがきれいに並んでいるのが好きだったようだ。(中略)文句を言うと、『そのうちに慣れますから』と建築家たちは保証した。実際には決して慣れはしなかった。とうとう私たちはスイッチを交換してそれぞれを違うものにしなければならなかった。そうしてさえ、まだ何度となく間違えている」

 

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「・・・・・・解決策を示した。スイッチは部屋のレイアウトに対応するように配置されている。(映写幕のためのスイッチがもう一つあるが、それは、この電灯のスイッチのすぐ上の垂直の板にとりつけてある。このスイッチのパネルはDavid Wargoが私のために作ってくれたものである。)」 

でも、誰もがこういうスイッチを作れるわけではないという考えに対しては、

「大工さんや電気屋さんには標準化された部品が必要だろう。それでは、こんなスイッチボックスを作ったらどうだろう。今あるように壁の中に埋め込むのではなく、壁の上に設置し、その箱の上の水平面にスイッチを付けるのだ。その表面は、支えとなるものを縦横に走らせるマトリックス構造にしておいて、その部屋に一番よくあうようなパターンで自由にほとんど制約なしにスイッチが設置できるようにするのである。(中略)このマトリックスを利用したデザインでは、部屋ごとに異なる穴の開け方をすることになる。スイッチが標準化されたサイズの円形または四角形の穴にぴったりはまるようにできていれば、その穴はドリルかパンチでごく簡単に開けることができるだろう」と述べている。 

確かに視認性は良いが 、我が国のウサギ小屋にはちょっとキビシイかもしれない。いまだったら、小さな液晶パネルを壁に埋め込んで、タッチパネルでできないものだろうか。

 

コメント (2)

aki:

おっしゃる通りですね。スイッチプレートが iPhone 風の液晶のタッチパネルになっていてプログラマブルなものになっていればいいですね。ON/OFF 以外にも、調光とか人感センサーとか、LED照明付きとかの多機能なものが考えられます。

yum:

aki様
コメントありがとうございます。
色々機能を盛り込んでも、普段はいらない機能は見せないという、appleのインターフェースを見本にしたいですね。

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2007年07月29日 21:41に投稿されたエントリーのページです。

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