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知的DIYの技術

知的DIY  
知的DIYの技術

ー木製玩具から山荘作りまで                        

 

 

 

 

著者:中野不二男
出版;新潮選書、2003
定価:1,000


ノンフィクション作家の中野不二男氏が、取材に訪れたニュージーランドの研究者の手作りウィークエンドハウスに触発され、榛名に山荘を完成させるまでの話である。 タイトルの「知的DIY」というのが、なかなか泣かせますね。



「第3章 ノミを歩かせ木殺しで打つ」は、大工道具の扱い方を書いた章。タイトルになっている、大工から教わったノミの使いかたの話が面白い。



ここでは、山荘を作るきっかけになった、「第7章 ニュージーランドの森の家」を少し引用させていただく。

・・・・・・そして、なによりも私が驚いたのは、この家が、かれと奥さんの手作りだったことである。自宅はクライストチャーチの中心部にあるマンションで、夫婦と小学生の子ども二人で住んでいるが、結婚と同時にこの山小屋、いやウィークエンド・ハウスの建設をはじめたというのである。「手作り」という言葉に、私がしきりに感心すると、かれはいった。

「べつにめすらしいことじゃないですよ。誰でもやっていますよ。急がないで、のんびりと作ってゆけば、いい気分転換にもなります。日本では、自分で作ることはないのですか」



目次

第1章 ウィーンの地下の物語

第2章 電動工具と戦闘機

第3章 ノミを歩かせ木殺しで打つ

第4章 失敗・誤算・過去の栄光

第5章 男子厨房に入るためのDIY

第6章 子どものいない模型店

第7章 ニュージーランドの森の家

第8章 軸組工法と壁組工法

第9章 究極の工作・山荘作り

第10章 作るという思想の継承

コメント (3)

nak:

「知的DIY」はいい言葉ですね、ただ自分は知的だったかどうか?ちょっと考えさせられます。痴的かな?
秋山先生が唱えておられる「知的セルフビルド」はBe-h@usの象徴的表現であると思っております。

yum:

今日日、この手の本のタイトルというのは、出版社で営業を含めた会議などで決まることが多いといわれています。
知的は素敵ですが、何だかちょっと出版社の魂胆が垣間見えるような気もして・・・・・・考え過ぎかな。

nak:

読みました。今頃コメントするのも遅いですが、yumさんのご指摘通り売らんがためのタイトルの感じですね。

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2007年08月24日 11:27に投稿されたエントリーのページです。

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