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木のベランダは維持・管理が大変

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これはわが家の木のベランダで、気に入っているものの一つである。
しかし、このベランダが築3年にして腐ってしまったのだ。
最初に気がついたのは、柱をほぞ組にしてある部分だ。その他の表面は半年おきにワトコオイルという、オイルステインを塗っていたので、たいしたことは無いように思われた。
しかし、床板をはがしてみると、とんでも無いことになっていたのだ。

原因は、水はけの悪さだと思うが、工務店はわが家がベランダに置いた植物用のコンテナが元凶だという。しかし、ベランダにコンテナを置くことはよくあることだし、わが家のコンテナは床面には置かず、手すりに置いてあり、その手すりは腐っていない。
設計のOM研究所に電話をすると、同じようなベランダは同時期に他の現場でも作っており、そちらは異常がないので・・・・・・とまるでわが家に非があるような応対である。これには、現場も見ずに、よくそういうことを明言できるものだと感心してしまった。見よ!この相手をたじろがせ、一瞬絶句させる、思考停止的、偏見的、高圧的、妄執的な能力ーーーおばさん力とは、若いうちから醸成されるものなのである。まさにおばさんは、一日にして成らずだ(あの、ここのところ一般女性を蔑視するものではありませんので、よろしく)。
 

 

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結局、ベランダを全てばらして組み立てるという、大工事になってしまった。 これが、床板を剥がした状態で、梁の新しくなっているところが、腐っていたところだから、壊滅的な状態だ。もし、工務店のいうようにコンテナが原因なら、腐るのは手すりの下くらいで、このように手すりから離れた部分までは腐らないはずだ。

 

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シロウト向けのデッキの作り方にも、デッキは腐りやすいのでほぞ組はせず、金具などで止めることと書いてある。しかし、わが家のベランダはほぞ組を使用しており、やはりこの部分の傷み方が一番はげしい。 

 

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 その他あんなとこやこんなとこが、こんな状態だ。

 

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結局、梁部分には金属板をかぶせ、柱はほぞ組を使わず、金属金具で止めることに相成った。

 

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工事が終わったあと、外からみると、あれっ、ちょっと変。確か今までは、側面の板は、すべて同じ幅であったのに、一枚だけ幅が短くなっている。良くみると、丁度梁の部分の側面の板だ。
右は、それを内側から俯瞰した写真だ。今までは、ちょうど梁の部分にたまった水を側面の板がブロックして水はけを悪くしていたのだ。また、この溝の部分は掃除がしにくく落ち葉などがどうしても溜まりやすかった。何のことは無い、この側面の板が梁に溜まった、落ち葉や水をブロックしていたのが大きな原因だと思う。工務店もこれに気づいて、切り取ったのだろう。


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しかし、改修工事から1年後、それだけでは無いことを思い知らされた。床板を剥がすと金属板との接触部分がまたもやぐずぐずになっている。
しょうがないので、床板を全部剥がしてみると、金属板との接触部分がほとんどやられている。しょうがないので、インターネットで調べて、新木場の材木屋まで、デッキ材を買いにいった。2x6x14feet(4.2m強)のデッキ材3本、8370円也で済んでしまった。
この時困ったのは、元の床板は厚さ35mm、幅145mmと普通の2X6材(厚さ40mm,
幅141mm)より薄いのである。幅の方は、床板の間が少し開いて、かえって掃除がしやすくなったが、厚さの方は5mm削るのは大変なのでそのままにしてある。床板というのは、消耗品であるなら、せめて既製のサイズにしておいて欲しいものだ。


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 床板を貼る際、今回はネジで4カ所しか止めず、すぐ剥がせるようにしておいた。また、梁との接触面が80%位の板2本は、ビス止めせず、そのまま梁に載せてある。側面の板との間も広く開けて、掃除しやすいようにした。

 

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 これが1年後の状態で、金属板との接触面に腐食はみられないので安心した。
ベランダに限らず、デッキでも表面は一見大丈夫でも、裏面が腐っていることがあるので要注意だ。

 

 

 

コメント (2)

nak:

デッキの木が腐ることを考えないで作ったとしか思えない作りで、その上新しく取り付けた材料が針葉樹に見えますが、防腐処理をしたものを使ったのでしょうか。また、改造に使っている金物の耐久性も問題がありそうです。
デッキの材料は広葉樹・ヒバ以外は防腐処理をしたものでないと長持ちはしないし、水のたまりやすい設計は論外で、素人でもデッキを作るとき、この程度のことは勉強しますけどね。

yum:

う〜んと唸っているところです。
図面をみると、根太米杉90x90、米松DB(ドライビーム)240x120と書いてありますが・・・・・・

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2007年08月16日 11:49に投稿されたエントリーのページです。

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