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戸棚の扉とスライド丁番

扉   

(カーソルを写真に合わせると写真が変わります)

戸棚・収納家具はすべて作りつけにしましたので、この扉は50枚以上になり、スライド丁番は100個以上使いました。扉の一部は知り合いの建具会社に作ってもらいしましたが、値段が結構高いので途中から自作にしました。表面がシナ(榀)のランバーコアを買って作りました。

厚さ18ミリのランバーコアを寸法切りし、ふちにエッジテープを貼って、面取りをする程度なので、作るのはいたって簡単。3x6のランバーコアが一枚3,000円で、材料費は1,900円/平米程度なので、外注の17,000円/平米に比べるとはるかに安くなりました。
プロが作ったものは桟の両面にシナベニヤを張り合わせて中空なので、ランバーコアより少しは軽いはずですが、取り付けてしまうと少々の重量差は関係なく、白塗りして出来上がると、プロが作ったものとほとんど変わりませんでした。
ランバーコアの芯は軽い南洋材ファルカータの集成材で、軽くてそりがすくないのが特色なので、扉だけではなくほとんどの収納キャビネットを作るのにも使いました。ファルカータは植林して5年で使えるようになる木で、環境問題を起こさない材料です。
 
 スライド丁番、  
Ken0709_052.JPG    かぶせ  
 インセット   かぶせ
この丁番には、かぶせとインセットの2種類があり、最初の半分はインセットで作り、後半はかぶせにしました。納まりによっていずれかしか使えない場合はありますが、どちらも面白く、どちらがいいとも言えない感じでした。扉側への取付けは直径35ミリの穴(深さ10ミリ)をあけるので、ドリルスタンドを使いました。上下の端から約10センチに穴あけをして取り付けましたが、上下の穴の位置決めが簡単に出来るようにドリルスタンド用の治具を作りました。
スライド丁番用治具  

(カーソルを写真に合わせると写真が変わります)

キャビネットの材料を作る段階で、丁番を取り付けて置くぐらい計画的に進めれば、もっと楽だったでしょう。ただ、スライド丁番は3次元での調整が可能ですので、かなりの取付けミスもごまかせます。

普通の扉には2個、高さ1300ミリ以上になると中央に丁番を1箇所追加しました。
キャビネット側はビス3本で取り付けるのですが、たくさんスライド丁番を使ったわりには、取付けに最後まで苦労しました。キャビネットを組み立て取付けたあと、最後に扉をつける段階では、作業がしづらい位置にスライド丁番をつけることが多く大変でした。ビス穴の位置を決める治具も作ってみましたが、あまり楽にはなりませんでした。
 

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2007年09月27日 17:00に投稿されたエントリーのページです。

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