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電気配線の一例

1F配線図

これがわが家の1階の配線図です。
コンセント、電灯の位置があり、電灯からどこのスイッチに行くか線で示されています。工務店もセルフビルダーもこの先は自分で考えないといけません。 反省をしながら、書いてみます。
配線図を見て、先ずは使う人がコンセント・電灯・スイッチの位置・数などは見直されるでしょう。


接続する電気機器と消費電力を考えて、akiさんの提唱されているゾーン・マンツーマン(どうもディフェンスと書きにくいので省略します)を検討、どのコンセント・電灯をまとめるか決めると、配電盤(分電盤)のブレーカーの数も決まってきます。ブレーカーの数が多いほど安全で管理しやすいですが、配線はブレーカーまで独立させないといけないので、長くなってしまいます、悩ましい部分でしょうか。自分で配線をされない人でもプロに相談してここまでは関与された方が良いかと思います。わがマンションみたいに、すべてのコンセントが一つのブレーカーに集中しているのは許せません。

配線図のpdfはこちらです
仮設配電盤   整理済み配電盤  
  仮設配電盤、とにかくつないだだけ   入力ケーブル以外は整理済みのつもりです

配線の段階になると、実際に配線はどこを通すのか、それも3次元で考えないといけないので、事前に考えるのはなかなか大変でしょう。床下などはまだ良いですが、Be-hausらしく配線をまとめたり、隠したりするには結構考えないといけないかと思います。わが家の場合、行き当たりばったりのやり方でまったく計画性がありませんでした。そのあたりで、頭を働かすと同時にジョイントボックスを活用すると作業が簡単で、整理がしやすいと思います。もちろん整理は大切ですが、コストも大切でしょう。

パイプスペース1   パイプスペース2  

 パイプスペース内、

 1F天井・2Fへの配線

 パイプスペースに蓋、TV配線を補修のため、

 近々点検口をつくらないといけません。


あと一つは、yumさんが以前書いておられたように、隠した部分には点検口を作ることも大切でしょう。わが家では点検口を作らなかったので、点検が必要になるとその都度穴をあけざるを得ません。
必要なケーブルの長さについて、電気屋さんに聞いたところ、500メートルぐらいかな、とのことだったので、1.6ミリ(15アンペア)を400メートル、2.0ミリ(20A)を100メートル買いました。1.6は100メートル追加し、いずれも余っております。

コメント (13)

yum:

nakさま

nakさんといい、nozさんといい、こまめに写真で記録を残されているので脱帽です(もちろん実際にやっているほうも凄いですけど)。こういうのが、やはりとても参考になりますね。

go-shiyo:

nakさま

お二方の写真を拝見すると、電気配線が一筋縄では行かぬことを実感します。全ての配線を壁フカシで対応するとメータモジュールのメリットが目減りしていくような気もします。
Be-h@usを選択する過程の中で、充填断熱工法や外断熱工法のメリットデメリットを自分なりに勉強してきました。今ここでそれを持ち出す気持ちはありませが、外断熱工法で用いる断熱材は充填式のそれに比べて半分ほどに薄いようです。
素人考えでは、薄くても機能するものが有るのなら、現状の断熱壁パネルの半分なら、あと半分は配線パネル(スペース)として利用できるのではないかと、考えてしまいます。

akiさま

しかし、工法の違いを抜いて厚さだけを語るのは、乱暴でしょうか?

go-shiyo:

yumさま

ここはひとつ、yumさんには是非ともビデオで残されることを、期待いたします。

yum:

go-shiyoさま

ビデオのほうは、がんばろうと思います。

断熱の件、ちょっとよく見えて無くて、素朴な疑問ですが・・・・・・
nakさんの写真を見ると、430ポリカットと書いてあるのが、断熱材だと思います。一方、nozさんの写真を見ると、Fケーブルの後ろ側は板のように見えます。ということは、この錯綜するケーブルの上に断熱材を入れていくということなんでしょうかね。と、聞かれてもgo-shiyoさんも困るかな。どなたかお教えください。

go-shiyo:

yumさま

困ることはありませんが、専門的な解答は別にいただけるとして、断熱材の銘柄指定のあるのは外壁で、nozさんの後が板の部分は外部と接していない、間仕切り壁だと思います。

nak:

書き込みが遅くなってすみません。
見えている断熱材はトイレの音がなるべく漏れないように、消音材として使ったものです。地下のトイレでは発泡スチロールを使いましたが、専門家に消音効果はなくグラスウールの方が良いと教わったので、余ったものを使いました。
忘れてました、go-shiyoさんの質問に答えていませんでした。グラスウールがなくなってからは、ホームセンターで買った薄い遮音シート(ダイケンなど)を使っています。
Beには外壁用と間仕切り用のパネルがありまして、外壁用は断熱材が詰まっていて(穴をあけないと見えませんが)、内装用はnozさんの写真のように片面だけに合板が張られています。多分全部間仕切り用でしょうか。
小生の写真は製作途中の記録のつもりですが、記憶力を助ける意味も大きいです。断熱材が見える写真の上部にスケールが置いてあるのにお気づきかもしれません。トラブルが発生したときにどこに穴をあければいいか分かるようにしたのでしょうか。ブログを書いて気づいたことは、意外にも完成した時点での写真が少ないことです。

aki:

図面まででてきましたので、設計を業としている者として発言させていただきます。

大きな建物、あるいは特別な用途の建物の場合は、電気設備設計専門の設計者が設計図を制作し施工されます。又、電気設備の施工図があって施工されるというのが普通です。しかし、住宅レベルでは一人の設計者が意匠図から設備図、構造図の全てを制作し施工するのが普通です。又、施工図が施工者から提供されることも稀なことです。

住宅の電気設備図は、通常、電気設備の位置図というべきもので、照明器具、スイッチ、コンセント、換気扇等、分電盤、引込み位置等の電気設備器具の位置、及び照明とスイッチの関係だけが表示されているのが普通です。
分電盤の仕様、何回路でどのような容量を持つのか、一つ一つのブレーカーがどんな配線を担っているのかは何も表示されることなく施工者にまかされているのです。たまたま、施工段階で電気設備施工者が電気会社への申請図程度で電気設備を検討打合せして施工されることもあります。

というわけで、いわゆる電気設備設計図は見た目の指示しかなく、見えない部分、本来的な電気設備に必要な機能を果たす役目をしていないのが実情です。結局、施工された結果は施工者、電気屋さんにその設計自体を任せてしまっているのです。
これらの問題をクリアし、レベルを上げるのには、一つの道具としてジョイントボックス等の使用を設計の中に入れることではないかと考えているのです。

yum:

go-shiyoさま、nakさま

ビギナー向けの説明を有り難うございました。グラスウールが消音効果があるというのは知りませんでした。

akiさま

成る程、施工者、電気屋まかせなので、イマジネーションのないヤツにやられると、nakさんのマンションのようにブレーカー落ちまくりということになるわけですね。
う〜む、ゾーン内はジョイントボックスでいいんでしょうけど、ゾーンへの割り振りは電気屋まかせなので、これは難しいですね。それとも台所なんかの容量を食う物は、完全にマンツーマンにしてしまうということですかね。

nak:

akiさんのコメントで、問題点が明確になってありがたいですね。
工務店まかせにする部分でも少し知っておくと面白いでしょう、自分でやる部分を決めるためにも良いかと思います。

aki:

yum さん、nak さん、どうもです。

お二方は、既に設計事務所の設計を経験されておられるので、電気設備設計上での不備、欠陥をお話してもお分かりいただけると思い書きました。

基本的にはそういうことなのです。nak さんのマンションの具体的な問題は分かりませんが、原理的には一つのブレーカーに25A以上の負荷がかかるわけですから、ブレーカーの数が少ない、あるいは全体として引込みの容量が少ないということになると思います。

ゾーンへの割り振りも、そこで使用する器具の容量の足算で、同時使用を勘案しながら計画すればよいと思います。最近は大容量の物が増えていますから、マンツーマン...専用コンセントが増えています。

ありがちなことなのですが、ジョイントボックスを使った現場で、電気屋さんに施工図を画いてもらったら、とんでもなくオーバーなものになりました。設備設計はどうしても安全を見過ぎて過大な容量を想定し過ぎる傾向があります。その辺りのマニュアルが望まれるところです。

この問題はフォルクスハウス草創の頃からの課題で未だ解決していないのです。しかし、ある意味で「外壁をいじらない」という縛りが、この問題の顕在化に寄与しているとしたら、ありがたいことではあります。設計者としては、Be-h@us によってその問題が解決した.....となることを望んでいます。

go-shiyo:

皆様

住宅設計の中で電気設備設計が抜け落ちている背景には、電気工事屋の地位の低さが無関係では無いと思います。誤解を招くと心外なので、差別用語として使っている訳ではありません。
旧来から一般住宅建築には、さまざまな職種が携って来ました。大工はもとより、かべ屋、屋根屋、建具屋、etc....とそれぞれ職人としての地位や気質が確立されていたところに、文明開化の足音とともに遅れてやって来たのが、電気工事や水道工事などの職種であります。

友人知人に電気工事屋がおりますが、彼らが語る自虐的な話を割り引いても、他の業種から受ける待遇は決して恵まれているとは思いません。そんな現場の狭間で作業が行われて、その内容が表立って設計者までフィードバックされることは無かったのではと想像いたします。

そこでBe-h@usです。幸か不幸か電気工事や水道工事が今までどおりに立ち行かなくなった工法を前に、ひそかに不幸な部分として語られ、設計者は幸に持ち込もうとしたきらいが有ったのではないでしょうか?

そんな闇の部分を、語りはじめられた設計者であるakiさまには、大いなる感動をおぼえます。そしてBe-h@usを選んで良かったとしみじみと実感しております......。


しかし、冷静に考えると、知的セルフビルドを推進する彼に、まんまと乗せられている気がしない訳でもありません。です。

yumさま

電気工事や水道工事などは、Be-h@usを語るなかで永遠のテーマであり、なんとか-h@usごとに工夫がされ洗練化されて、やがて一つの方向が確立されて行くことを期待いたします。そんな常時コメント受付エントリーとして、窓口を設定できないものでしょうか?
  

yum:

go-shiyoさま

カテゴリーで電気と水回りをそれぞれ1)2)と前の方に持ってきました。そこでコメントを入れてもらえば、「最近のコメント」欄で一番前に出てくるので、分かると思います。

go-shiyo:

yumさま

早々の、ご対応ありがとう御座います。

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2008年02月25日 14:07に投稿されたエントリーのページです。

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