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Be-h@usとの出会い。別離、そして...。

推定!全国50万人の、Be-h@usファンの皆様こんにちは!初エントリーのgo-shiyoです。改めまして宜しくお願い申上げます。何を発信すれば良いのやら随分と悩みましたが、先ずは、Be-h@usとの出会い。別離、そして...再会。そこらあたりのお話から進めましょうか。

初めてフォルクスAなるモノを知ったのは、書店で手にした「すっぴんの木の家」でした。その後、先に購入した「木の生活」の中で2頁、秋山東一氏と菅波貞男氏のフォルクスハウスの紹介記事を発見したのでした。

そこで見た写真やイラストにある室内は、一本線が通ったスッキリとした印象ながら、工業化住宅には似っかわぬ暖かさと素朴さでした。

現在の我が家はツーバイフォー工法であり、面で構成された室内も良さがありますが、やはり日本家屋の線が生かされた家には普遍的な憧れがありました。その後は、住宅ローンも残っていましたし、具体的に自分が建てる家との見方も出来ずに、建築工法のひとつとして見てきました。

やがて定年まで5年となった頃、Be-h@usの本が出版されました。貧乏人の子沢山で老後は別に住まいが必要だな〜と漠然と考えていて、以前にひょんな事から購入した今の住まいから、4軒ほど離れたところの大工さんの作業小屋を、終の住み処として建て直すことを計画し始めたのでした。

土地は20坪で、間口4.4m。とても4mモジュールが入るスペースでは無く、Be-h@usを断念せざるを得ませんでした。その後は、俗に言う狭小3階建を検討。建坪の割りには費用が嵩むプランニングに頭を痛めていた頃、住宅密集地で唯一のオアシスであった南面隣接の駐車場に家が建つ事が決定され....建ってしまった。その事がキッカケとなり別に土地を探し始めたのでした。

2006年8月26日朝刊の不動産販売広告欄に、目を引く記事が!「自然が好きな人向け」のコメント。その場所は大規模な宅地造成されたところで、そんな場所に自然が豊富に有るものかと思いました。確かに山手ではありますが、それにそのあたりの常識より安い価格でした。

早速現地を訪ねたところ、その場所は造成地の外れで緩やかな傾斜地が南西に広がり、間取りの取り方によっては日常生活スペースから全く人家が目に入らないプランが可能で、一目惚れでした。現地に立ち一番最初に決まったのは風呂場の位置であり、その他のスペースもほとんどその時、頭に浮かんだカタチから大きく変わらず今に至っています。

狭小3階建を検討していた時期から、ハーフビルドは絶対条件でした。その頃Be-h@usは常に頭のすみっこにありましたけれども、プランは相変わらず在来工法で計画していました。折角眺めの良い場所ですから窓は大きく取りたいと考えて、アルミの二重サッシを検討しましたけれど、アルミにはそんなに大きな窓が存在しない事を知りました。

そこで頭をよぎったのが、Be-h@usの本に出てくるアノ片流れ屋根の大きな窓でした。アイランドプロファイル社の木製サッシであることを知り、カタログを取り寄せたところ、もっともっと大きな窓まで有ることを知ったのでした。本に出て来る片流れ屋根のコピー紙を持って、池上のショールームをお訪ねし案内をして頂いた方が、その本に写る写真のその人、nakさんでした。二言三言のご挨拶があり、nakさんから出た言葉がセルフビルドしませんか?でした。思わずそのつもりですと答えたのが、2007年5月18日の昼下がり、明けて19日がhanawa_h@usNさんの上棟式でした。その後メールのやり取りをさせて頂くなかで、 Be-h@usの事を再度見直すこととなりました。

しかし、そこから出た結論は、Be-h@usを選択しないと言うことでした。それは、なぜ!下記に列記します。

1mモジュールだったこと。

これをメリットとする方々が大勢存在することは、承知しております。ひとまわり広いですヨと、仰ることもごもっともなことと理解しております。

しかし、私にはスッキリしないのです。身についたスケール感が!違うようで、例えば江戸間と京間では随分と差が有り、皆様も育った地域で身体に染み付いたスケール感をお持ちだと思っています。広すぎてしっくりこないのです。一番先に決まった風呂場にしても、2m四方を想定して暮らして見ましたけど寒々しいのです。元来狭い所に挟まって過ごすことは好きです。また、そこから広く開けた部屋の対角を眺めることは、大好きです。

 ですから、地球の子午線一周の4000万分の1を1mとした物差しは、身体に馴染まないのです。それよりも大人がつくる両手の輪がおわんの大きさで、そのおわんが三つ並ぶのがお膳の大きさで、そのお膳を運ぶ人がすれ違える廊下の幅が半間になった。そんなスケール感が好きなのです。まあ、実際その時代の半間は今よりか広かった想像しますけど。

そのようなことで、メータモジュールに魅力を感じなかったのでした。

 配管、配線スペースが未成熟だったこと。

最近このブログでも議論されたように、配管、配線スペースが確保されていなかったことにあります。尚且つ配管などを隠蔽するよりも見えることで、メンテナンス性が上がるような記述があったことです。何か違和感を覚えてなりませんでした。

 

 Be-h@usを手掛けた工務店が無かったこと

 当地金沢では、Be-h@usなるものを経験した工務店がほぼ存在しなかったこと。また、確認申請手続などをお願いしている友人の建築家もBe-h@usのことは知らなかったためです。

秋山東一氏の、お考えが上手く理解できなかった。

最後にこれを書き出すには、少々勇気がいることでありますが、Be-h@usの本を開いては閉じ、一時はバイブルのように持ち歩いていました。しかし、天才を理解するには時間がかかります。

秋山東一と呼ばれる建築家、そしてそこに書かれている事柄とBe-h@usの実際をなかなか理解できずに時間が過ぎて行きました。やはり、それを生み出した人を理解しないで、Be-h@usを理解出来ないと感じていたからです。

大まかにこれらのことが、Be-h@usを選択しなかった理由でした。しかし、今日こうしてyumさんのブログに書いている状況は心境に変化が有った訳で、それはどうしてとのお話はまた今度へ、つづく。

 

 

 

コメント (7)

yum:

go-shiyoさま

大作の初エントリー有り難うございました。
be-h@usを選択しなかった理由というのをあげていただくと、今まで何となく漠然と思っていたことがきちんと整理できてよいですね。

1)の身体尺とか身度尺というのは、工業デザイナーの秋岡芳夫さんがよくいってましたね。夫婦茶碗には、わけがあるとか・・・・・・私もメーターモジュールは今回が初めてなので、nakさんあたりに感想をお聞きしたいところです。

2)は今議論中ですのでとばして3)は確かに大きなファクタですね。本来なら現場に近い工務店が良いのに、今までやったことが無いとの理由で遠い工務店が決まったりしますから。ここは、be-worksにもガンバッテいただきたいところですね。

4)はhanawa h@usの懇親会あたりで・・・・・・

nak:

go-shiyoさま、
Beへのお戻り、有難う御座います。長文ですから、小生の数十倍の時間がかかったのでしょうか、ご苦労様。更に、つづきを・・・
セルフビルドをお勧めしましたっけ?しゃべることはいつも同じでも、しゃべったことを忘れるのもあたりまえ・・・そんな今日この頃です。

aki:

go-shiyo 様

長文の省察をご公表いただきありがとうございます。
私にとっては、フォルクスハウスから Be-h@us へと変遷していった仕掛けを、客観的にして冷静な目でご覧になっておられることに、深く感銘いたしております。

15日にお会いできることを楽しみにいたしております。

ところで、私は「Be-h@us の今」を書くように望まれておりますが、この記事を念頭に書く所存であります。
それをエントリーするまで、ちょっと古く、Be-h@us 初期の記事ですがお読みいただければ幸いです。

http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/001067.html

go-shiyo:

yumさま

大作かどうかの判断は、ご覧になる方に決めて頂く事としてですネ。秋岡さんにリンクを付けて頂きありがとう御座いました。
雑誌コンフォルトの特集で例のヒューマンスケールの記事を拝見して、感銘を受けましてああそうなんだ...と納得した次第です。
受け売りですから、その雑誌のページも写真で紹介したかったのですが、どうにも見つからず、また秋岡芳夫さんのお名前も失念しておりました。

しかし、自分のエントリーを見ると言うのも、何とも照れ臭いものですな〜。それに、OSやソフトの違いで見え方が変わってしまうことも初体験でした。
yumさんには、色々とご援助頂きましてありがとう御座いました。

nakさま

長ったらしい文章を、お読み頂きまして返って恐縮いたします。事実あった事を列記したまででそんなに苦労はしていません。
(ブログの構成等々に置いては大いに苦悩しましたが、yumさんありがとう御座いました)
結果、nakさんにおかれては、あまり目新しい話ではなかったようですネ。

hanawa_h@us上棟前日にお会いし、そしてまた見学会を来週に控えての初エントリー....何か大きな流れに乗っているような気がします。

akiさま

設計者、御自らのお言葉ありがたく頂戴いたします。このようなブログで素人がたわいも無く話すことに、時にはお腹立ちの事もあろうかと存じますが、Be-selfbuilderのフィールドではプロもアマも序列は無いと信じています。相手を信頼して尊敬するベースが有れば、時には論争が有ってしかるべきとも考えます。

また、アマ同士の間違った解釈があった時はズバットご指摘をお願いいたします。ブログマスターのyumさんを差し置いての発言となりましたけど、彼も同じお考えであると信じています。

Be-h@usの今、楽しみにいたしております。15日も勿論。

kass:

go-shiyoさま

Be-h@usは思想的な代物だと思いますので、各々の選択理由が述べられることは大切だな、と改めて考えさせられました。
私の場合は殻々工房のブログでAki氏を知って訪問、Aki氏の放つ独特の違和感に賭けてしまった、という理屈にならないところがあるので記事にはしづらいのですが。

④に関して…お酒の席で平気なんでしょうかね、yumさん?

nak:

kassさま、
④については、まだ続きがあるので、心配はないと思いますよ、堂々と出席されるgo-shiyoさんですから。
勝手にyumさんに代わってお答えしました。

go-shiyo:

kassさま

「独特の違和感」なかなか良い表現です!何か引かれるものがあるから、感じるのでしょうネ。
私も同じものを感じてきたのだと思います。

酒の席だとしても、大人ですから大丈夫でしょう!多分?ネ
飛んでくるのは、焼き鳥の串ぐらいでしょうか!しっかりと受け止めて投げ返しましょう。
我々の思いを!

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2008年03月10日 00:40に投稿されたエントリーのページです。

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