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住宅ローンについて

私組んだローンの08年3月11日時点での金利。
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家を建てるにあたって、まず問題なのは「お金」。
一年半ほど前、私がローンを組む段階では『フラット35』が、「わりと低金利」+「長期固定金利」等の謳い文句で各メディアの一押し。
ある銀行の固定金利ローンも調べてみたら年収が基準に達しておらずNG。哀しすぎる…
そのようなことを経て、我が家はフラット35で家を建てることとなったわけであります。


でここからが本題。

一般的な住宅ローンは、抵当権が設定されてからの一括融資のみ。要は家が建たないと融資してもらえない。この辺金融機関のホームページではあえて伏せられてるところ。
その一方、建築家や工務店に支払う「設計監修料」「工事費」は契約時・中間金・完成時に支払うのが一般的。その大半を家が完成する前に用立てなければならない。
この矛盾をどう埋めるのか?

一番良いのは、総予算の半分を自己資金で賄うこと。
中間金時点で半額程度支払ってしまえば建築する側はきちんと仕事ができる模様。完成時の支払いはローンを受け取ってから、としてもらえば無理な工面は必要ないはず。
もちろん「そんな金あるか!」という意見が出てくるでしょう。私もそう。
そこで出てくるのが「つなぎ融資」。

ここからは私の経験談。
早速ネットで"つなぎ融資”検索し始めると、行き着くのは商工ローンや消費者金融だったりするわけで…
近くの地銀に電話で問い合わせてもあまり明快には教えてくれず「窓口で相談してください」と言われる。「また審査されるのかなぁ」と面倒くさくなってきて…
で、とった手段が「身内からの借金」。
何ヵ月後かにローン受け取れば返済できるわけだし、お礼は一席設けて…
うーむ、なんだか一番やってはいけない手をやってしまった気が。金よりも大切な「信用」を失ってしまうリスクを肝に銘じないと。


Be-h@usは何事「明快さを追求するシステム」だと私は勝手に思い込んでいるのですが、お金というのは不明瞭なシステムの中でこそ活き活きとするもののようで。
現状の住宅ローンは建売(マンション含む)を促進させるものとしか思えず、消費的住宅供給システムの一翼としか私には見えてこない。「商売とはそんなもんだ」と言われればそれまででしょうが…
Be-h@usでこの点も知恵出し合えませんか?

コメント (5)

go-shiyo:

kassさま

お金は大事だよ〜ん、てCMありましたネ。やはりこの計画が無いと先に進めません。
金利、つなぎ融資、など懐かしい言葉が出て来て、私も住宅金融公庫のカウンターで細かい文字で書かれた書類を見て、眉間にシワをよせていたことを、懐かしく思い出されます。

手元に資料が無いので詳細は不明ですが、20年前は金利が今のそれと同じぐらいだったと記憶しています。
返済計画の一覧表を見て、永遠に金利分だけを払っていくようで、ため息ものでした。
その後は、銀行金利が下がり続けて行ったので、銀行から借り直して返済を済ませました。

途中で宝くじに当たる予定でしたが、今だに最高三千円です。

そして次の計画、流石にもう借金は出来ませんので、ひたすら倹約です。これがセルフビルドの原動力ですョ!
でも、セルフビルドでお金を作ったら別の館へ住まなければならぬので、計画実行時の懐具合を鑑みて、
松竹梅と三種類の規模を模索中です。

Kassさんも、楽しく工作、笑顔で返済ですか!?

nak:

貴重なご報告有難う御座います。金融業界はこんな程度なので、積極的にこちらから働きかけないと駄目だと思います。ただ個人では何も出来ないので、建築業界として動かないと駄目でしょう。セルフビルドの場合、建物に保証がないので担保にならないからと、融資しない銀行も多いようです。Be-worksとしても金融問題にも取り組むことを公言しておりますが、まだ進めておりません。kassさんのご経験を生かして金融業界と交渉を始めたいと思いますので、一度お話をお聞かせ頂けたらと思います。

kass:

go-shiyoさま

私の場合、Beの思想に興味の大部分があって、セルフビルドは「どうにかできるんだろう」程度の気持ちでここまできてしまったんですよね。経験の無い私には「予算を抑えるために俺が作る」という積極的な思考は無かったです。
もちろん、やるからには楽しみますよ!

このエントリーに関しては、家を建てる際に逃れられないお金の問題に関しての「共有知」をこの場で持てないか?という提案をしていきたいなと。初めて家を建てる私なりの知的セルフビルドです。

気分は「楽しく工作、消費主義への怒りを持ちつつ返済」という感じでしょうか…

kass:

nakさま

私の経験が特異ということは全くなく、公の場でみなが金の話をしたがらないだけなんですよね。物事の大前提なのに。
現状の住宅ローン・つなぎ融資は、そういった無関心と情報不足にあまりに上手く付け込んでいて、こういう不透明で無用な金の流れが「経済だ」と言われても、豊かな気分になるわけがありません。

Beで「金融問題に取り組む」と実は初めて知りましたが、心強いことですね。
家づくり(この場合家庭も含む)に意識的に取り組む人々の選択肢に容易にBe-h@usが挙がる(決めるのはその人の自由だ)状況が作り出せたらなぁ、と思います

go-shiyo:

kassさま

確かにお金の事は、表向きにしない風潮はありますネ。一般商品のショーウィンドウ陳列でもプライスカードは提示されてないか見えにくいところわざと設置する傾向があります。海外ではまれなことと聞いております。日本人の奥ゆかしさでしょうか?

建築雑誌でも、一部のローコスト特集以外では、総費用などのコスト明示はほとんど有りません。読者は自分の建てたい建築物と類似したモノに対しては、一体いくら出せばこの家は建つのかとの思いは湧いてきます。

やはり、一般商品と異なり住宅にまつわるコストの不透明さが、お金の話をさせ難くしているのでしょうか?
消費者の方も、一生に一度の事と感覚がマヒしていること、そしてそれに突入る関係業者の悪知恵があるのでしょうネ
ここは、金を出す方も賢くなる必要が大なのですけれど、なんちゅうか!やはり一生に一度だ。と、目を瞑って突進の弊害も大です。と思います。

少なくとも、Be-h@us選者はコストに注視しましょう!コストも性能の内です。高くとも安くとも。


nakさま

BE-WORKSとしても金融問題に取り組んでいる事は知りませんでした。具体的にどのようなカタチに成って実現するのか想像が付きませんが、期待しております。

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2008年03月11日 12:23に投稿されたエントリーのページです。

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