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セルフビルダーは見た。基礎工事編

基礎工事の記録を転載します。
これから施工を待つ方のイメージトレーニング(?)や、自分でやってみようという方の参考になればと思います。施工業者や設計によって違う部分や、2003年の施工ということから現在の施工と違う部分はあるかと思います。
※Blog→wiki→Blogと移す際に修正や加筆した部分があります。
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20030614 - 20030713
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基礎工事が始まりました。

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地面を深く掘って砕石を入れてつき固められ、周りには基礎の周りのコンクリートを流す為の型枠を水平に置く為に流す、捨てコンが流され、型枠がセットされたところです。
Be-h@usのプレカットされた部材は精度が高いのだそうで、この後の建て方などをスムーズにスパスパ進める為には、まずは基礎の精度が求められているようです。うちは建物の性能に関わる部分は全て業者さん任せなので、もちろんこれは基礎屋さんのお仕事。左上に伸びるラインが店舗部分です。手前に枠がチョイと出ている所が入口になります。右上に伸びているラインは2世帯住居部分です。
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基礎屋さんの話では砕石は1mくらい埋めたとの事でした。そりゃすごい。
ビニールの掛かっている部分にコンクリートが流し込まれ、固まったら枠を外してまた内側に砕石を充填します。
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次は給排水の設備屋さんによる配管です。塩ビ管の口にはゴミが入らないようにビニールテープで蓋がされ、この上に鉄筋が組まれ、その外にまた型枠を回しコンクリートが流されます。最終的にこの塩ビ管の中には水道管が入ったり、そのまま排水管になったりしました。
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塩ビ管をコンクリートに通すための設備屋さんによるコア抜き作業です。
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ここは店舗の南側4mの窓が入るあたりです。
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砕石の上にビニールが敷かれその上の鉄筋が組まれました。
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徐々に建ち上がってきた基礎の立ち上がりの鉄筋で間取りのイメージが具体的に浮かび上がってくるようになりました。
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タコの足みたいな電気用の配管。給排水用の塩ビ管とは違い、細い蛇腹ホースのようなものです。後々、ホースが集まっている所の上の壁に配電盤が設置されます。
Be-h@usの外壁は壁パネルをはめるだけなので、壁の中に電気のコードは通せません。この部分は店舗でコンクリート土間の為、コンセント用の配線はこのように基礎のコンクリートの中を通ります。
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写真の手前から左斜め上に向かうスペースは店舗部分、それと反対に右斜め上に向かうスペースは住居部分です。
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Be-h@usの多くは住宅として建てられています。その際、床の仕上げは地面(GL)から400mm立ち上がった基礎の上に土台が回されその上に板張り(フローリング)というのが標準の仕上げで、基礎断熱は立ち上がった基礎の内側にスタイロフォームなどの断熱材を付けていきます。うちも住居部分は標準仕上げなのですが、店舗部分はお客さんが土足で歩く場所なので土間コンクリート金ゴテ仕上げ。断熱材は基礎の外側に回します。真ん中の写真が分かり易いと思いますが、鉄筋の外側にスタイロ、その間にコンクリが流されます。
この基礎断熱、かなり効果がありました。
那須には底冷えする店も多いのですが、自分の店は土間なのに底冷えしない。とても嬉しいことです。
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店舗の床、金ゴテ仕上げが終わりました。「金ゴテ一発仕上げ」といも言うそうです。
雨が降っているのでブルーシートで屋根が作られていました。潜り込んでみると鯨のお腹のなかにいるような(?)、背骨のように木材が組まれていました。
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この頃になると、そろそろBe-h@usの部材が届く予感がしてきます。
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型枠が外れ、基礎の完成です。
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この後、プレカットされた柱や梁がピタピタとはまっていく予定です。
写真右はフローリングを貼る住居部分なので基礎断熱は建て方の後です。この時点で基礎をみると、電気用蛇腹ホース、給排水の塩ビ管、立ち上がった基礎部分から、ある程度の間取りや設備の配置が想像出来ますね。マニアかな。
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posted by 工房長
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コメント (12)

go-shiyo:

nOzさま

貴重な工事進行中の写真とコメントありがとう御座います。
実は就寝前のサイトチェックに貴方のエントリーに遭遇しました。
本音(生活実体)を申せば少々ワインをやり過ぎで、中身は理解不能です。
明日しらふで読み直します。ゴメンナサイ!そして、おやすみなさい。

まだ、お仕事中の貴方には申し訳け有りません。

nak:

でっかい基礎を、それもすごい量の砕石の上に作ったのですね。
このサイズだと、ちょっと素人が手出だしをしにくいように見えますが、自分でやる人にとっては非常に良い実例で、これも見てやる気になる人が出て来ると思います。
蛇腹ホースやら塩ビを見て、間取りや配置が見えてくるのはさすが。先の先まで分かっているセルフビルダーとしてはあたりまえかな?

noz:

なんだか、長々としてしまい失礼しましたm(_ _)m
基本的には"Be-h@usの本"の"施工マニュアル・基礎工事"だけ知っていれば充分ですよね(^^;

go-shiyo:

nOzさま

これだけ強固な基礎だと心強いです。やはり店舗併設との事で、一般住宅とは雰囲気が異なりますネ。当方も工房部分(分かりやすく言えば、ガレージ)が、土間コンクリート仕上げの予定ですので、スタイロフォームの件など参考になります。
その土間部分と住居部分では、土台の高さは違うのでしょうか?壁パネルサイズなども!

noz:

>その土間部分と住居部分では、土台の高さは....
するどい。Beの部材はもちろん同じ物です。土間コンクリートの上に土台を引き、キットを組み立てるとGLからの高さが変わります。基礎を立ち上げてコンクリ土間にするとそのスペースは立ち上がり分だけ天井が高くなる訳です。
うちは変形なのでこの接合部分は調整は面倒だったようですよ(^^;;

yum:

nozさま

基礎打ちの段階で、水回りの配管というのは予測していましたが、電気もコンセント関係は配管してしまうのは、想定していませんでした。
nozさんのところは、電柱からの電気は、受電ポールではなく外壁から取り入れているのでしょうか。また、電話の配線はどこを通すのでしょうか。

noz:

yumさん、こんにちは。
うちも受信ポールを使っています。
電気の工事中、電話線は意識して見ていませんでした。ごめんなさいm(_ _)m

yum:

nozさま

早速、ありがとうございます。

こういうふうな細かい記録は、やはりテントに寝泊まりでもして密着取材しないととれませんから、とても貴重ですね。

noz:

yumさん、ありがとうございます。
そういえば、奥にテントが見えますね(^^;

kass:

ウチはしばらく見ないうちにほぼ基礎が終わっていたので、この密着記録は凄いですね。

スタイロフォームを予算不足でカットしてしまい、冬の寒さがちょっと不安です。

noz:

kassさん、こんばんは。
確かに古河なら必要ないかもしれないですね。
でももし心配だったら、ホームセンターででも売ってるし、カッターで切れるし、後からでも付けられますよ。
基礎の立ち上がりの内側とその下の床に少し貼るだけですし。理想的には床を張る直前にやるのが作業しやすそうですけどね。

見積もりが幾らかは分りませんが、ネット上ではこのくらいの価格ですね。
http://www.ohtomi.com/sizai/top_price/page1-006.htm

go-shiyo:

kassさま

明日は上棟式とのこと、おめでとう御座います。15日はお会い出来るのでしょうか?
その節は宜しくお願いいたします。

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2008年03月02日 23:37に投稿されたエントリーのページです。

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