« 躯体工事 1 (小屋組) | メイン | 帯のこの集じん »

躯体工事 2 (壁・屋根)



Be-h@usマニュアルの 7-1.壁パネルの設置>パネル設置の準備には、
「壁パネル設置の前に、外壁パネルの箇所にはWPSを取り付けます。WPSは土台・2階床梁の外面合わせに、釘N75@150以下で取り付けてゆきます。」とある。

う~む、こういう表現をみると、急に右翼になって「日本の言霊(ことだま)は、どこへ行ったんだい」と叫びたい衝動にかられる。
  


 


wps01
  wps02
 
WPSは一応イラストがあるが(左図)、wall panel sは何だろうスペーサーかストッパーか・・・・・・「外壁パネルスペーサー」「外壁パネルストッパー」で何でいけないんだろう。要するに「これを入れておかないと、後から床パネルがはいりませんよ」ということだ。

釘N75@150に至っては、単価150円の釘とは随分高い釘だなと思っていたら、右の図のイラストの中に小さな文字を発見してやっと分かった。 「75mmの釘を150mm間隔で」という意味らしい(業界でよく使う言葉ならしょうがないが、どこかに一度例を示すべき)。
建て方はスピードが速いので、マニュアルを見て追いつくのも大変なのに、こういうところでひっかかるんですね。
大工さんだって、ココロザシの高い人はマニュアルをちゃんと読むので、誰が読むかも考えて欲しいものです。


nakさんのホームページに、確か屋根パネルが入りにくかったとの話がでていたが、今回は改善されたのかロットのせいか、逆に屋根パネルの方が入りやすかった。


コメント (13)

nak:

パネルをはめて、いきなり釘打ちが始まり、 エー? 直角が出てるの?とびっくりしました。良く見ると仮のすじかいが取り付けられていて、なるほど、もう直角が出してあるのだと納得。
わが家ではパネルを全部はめると直角が出ると教わっていましたので、すじかいはなしでした。

わが家と違って、簡単に入る屋根パネル良いですね。改善されたのでしょうか、工務店の経験なのかな。両方でしょうね。

yum:

nakさま

>良く見ると仮のすじかいが取り付けられていて、なるほど、もう直角が出してあるのだと納得。

するどい観察力に脱帽。拙ブログの筋違い(すじかい)直しというところに書きましたので、そちらもご覧下さい。

私は、屋根パネルのほうが、マニュアルにある「桁側に予め隅打ちしてRPSを登り梁に斜め打ちし」と言う部分がないように見えたので、これで一番上までいって辻褄があうのかなと心配でした。

go-shiyo:

yumさま

色々と発見が有りました。開口部のパネルは先にパネルを入れてから、窓台を打つんですネ。各パネルの入り方もスキマ1mmづつを実感しました。
屋根パネルは、仰せのとおりスパット入っているようです。最初はクレーンで吊るすからかと思いましたが、フラット部分の手で持ち上げて入れる部分も同様でしたネ。寸法公差を変更したのでしょうか?

屋根パネルはマニュアルでも、nakさんの山房でも、上部から入れていたようですが、下からですか?yumさんも書かれているように一番最初のパネルは何処を基準に入っているのでしょうか?確かにRPSは無いように見えます。片屋根だからどこで終わっても良い!てな訳でもないでしょうしネ。

yum:

go-shiyoさま

>開口部のパネルは先にパネルを入れてから、窓台を打つんですネ。

屋根パネルの入れ方の順序にしても、開口部パネルにしても、勝手に変更しているのか、専門家のご意見を聞きたいところであります。


go-shiyo:

yumさま

そろそろ専門家のご意見を!同感であります。

WPSに関しては、自分の仕事に当てはめて考えて見ました。現場から確実に上がってくる意見として、パネルに対してWPSを工場で先に組付けられないかとの要望ですョ。
彼らは、現場作業を簡素化したいのです。悪く言えば自分の作業をひとつでも減らしたいのです。楽をしたいのは人間の常であり、強度や精度が担保される範囲での融通性(作業標準の改善)も必要だと思います。

nak:

yumさま、

筋違い(すじかい)直し拝見いたしました。最近は道具も発達していて楽になっているのが分かりました、工務店としては毎度の作業なのでしょうね。
全部パネルをはめ込むと直角が出るBe-hausですから無駄な作業のようにも見えますが、Be-hausの経験が少ないと、いつもの通りやってしまうのが簡単でしょう。
パネルをはめ込むのがビデオのように簡単になるのは、道具を使ってすでに直角が出されているからなので、全体としては逆に効率的かもしれません。

yum:

go shiyoさま

WPSもそうですが、壁パネルをはめ込むときに柱のナットが当たる部分をノコギリで切っているシーンがビデオにも出ています。
こんなのこそ、工場で切ってしまえば楽だし、効率的だと思うのですがね。

yum:

nakさま

あんな立派なターンバックルがあるところをみると、ルーチンの作業なんでしょうね。

kazuhiko:

御大の設計監理ですので諸々お考えがお有りのことと思い、でしゃばるのも気が引けます。
しかし、いくつか皆様の疑問に応えたいとおもいます。
まず「桁側に予め隅打ちしてRPSを登り梁に斜め打ちし」というのは『隅』はまちがいで『墨』が正しいです。スタート地点を決めるということですね。
なにぶん古いマニュアルなので金物なども現状に対応できて無くNPOの弱体を露呈するばかりですがご容赦ください。釘のN75とかいうのはJISですね、マニュアルはプロの施工者を対象に書かれていますのでそうなっています。確かに知らない方には謎の暗号ですね。
窓下パネル先付は、窓台が「105×120材、金物取付」なので窓台後付は施行しにくい?と思います。フォルクスハウスは窓台が小さかったので後付でしたが、基本は軸組関係をやってからパネルというのが筋じゃないでしょうか。後付はやって出来ないことはないので、きちんと高さ・位置の取付が出来れば良いと思います。
パネルが入り難い云々は天候とも関係があります。軸材が濡れている、湿気ているときつくなります。パネル精度ももちろん関係有ります。室内側からパネルの巾を計ってみてください。
壁パネルはいくつか種類が有りまして、窓との取合いで上下位置を変えたりしても使えます。そんな自由な使用に応えるべくWPSは別体にしています。ちなみにW・P=壁・パネルはご想像の通りでSは下という意味もあります。もちろんストッパーでもスペーサーでもかまいません(笑)。識別のため品番が記入されたりシールが貼られますので短い名前がベストです。
パネルの耳が稀に(ヘッダー部で)ナット座金類に当たる、軒桁の出っ張りに当たることはあります。しかしパターンが色々なのと、外側合板は耐力壁ですから出来るだけ切りたくないです。なのでここは現場での対応だと考えています。

yum:

kazuhikoさま

専門家からのコメント有り難うございます。

1)マニュアルが整備されないと、どうしても今までやったことがある工務店が有利になってフェアではありません。また、現場で間違った変更・変法を許す原因ともなります。早急にマニュアルの整備をお願いしたいところであります。
そこで、提案ですが
originalはどんなソフトで作ったのかは分かりませんが、この程度の量でしたら手分けすれば、簡単にadobeのindesignのファイルに変更可能です。ボランティアを募ってみたらいかがでしょうか。勿論私も協力いたします。

2)ビデオで見る限り、rpsというのは無いようですが、これは変更になったのでしょうか。

3)be-windowを取り付ける時のビデオには出ていませんが、窓を取り付けるときにうまく入らないので、かけやで壁パネルを一度はずしてから窓を入れ、それから壁パネルを再度入れるなんて荒技をやってましたが、こんなのも有りなんでしょうか(これはkazuhikoさんに聞くべきことではないかもしれませんが)?

go-shiyo:

kazuhikoさま

WPSはそういう事でしたか!理解しました。一部の仕様しか見えない現場や客先と同じでした。反省であります。

kazuhiko:

yumさん

1)お手元の旧マニュアルで原稿は書いておりますが、最終的にLANDshipでPDFに編集していただいたのでoriginalはどういったソフトか私は良くわかりません。そのように出来るとホントに良いですね(indesignが何なのかわからないので勝手に言ってますが)。とにかく現行に合わせた正しい記述が大事なのでそっちが先ですね。

2)調べましたがRPS部材は工場出荷されています。設計の方針や変更等により使われないこともあるでしょうから、AKiさんにお聞きになってはどうでしょうか?

3)通常は部材構成や順番からいって「窓が入りにくいから外壁パネルを後から付ける?」というのは理解できません。部位詳細がわからないとなんともコメントできません。悪しからず。この件も設計者であるAKiさんにご相談なされたほうがよろしいと思いますが、部位なり箇所とはずした壁パネルを言っていただければ原因の解説はできると思います。

go-shiyoさん

WPSやっかいですみません。どこまで工場生産・部品化するかというのと汎用性!転用性?というのが悩みです。

yum:

kazuhikoさま

1)本当はみんなでコラボレーションできるソフトが良いのでしょうが、そうするとwordくらいしかないですね。あの程度でしたら、wordでやってできないこともないとは思いますが、ビルゲイツの下僕になるようで・・・・・・個人的には余り好きくないです。

2)工場出荷までチェックいただきありがとうございます。今日、佐賀井さんとも会うので聞いてみます。

3)昨日再度見て大体理由が分かりました。写真も撮ったのですが今群馬にいるのでupできません。
図示すれば良いのですが、窓が壁パネル全幅ないので、窓の左部分に更に小さな壁パネルをはめています。その壁パネルの耳の部分と、bewindow取り付け用のアングルの部分がぶつかっているんですね。それで、いったん壁パネルをはずしてbewindowのアングルを入れてから、パネルを入れて耳の部分をアングルの上にかぶせて強引に釘で止めてありました。
まあ、アングルの厚さだけパネルが浮くわけですが、許容範囲なのかな。

コメントを投稿

About

2008年07月10日 23:18に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「躯体工事 1 (小屋組)」です。

次の投稿は「帯のこの集じん」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35