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壁はスイッチを欲している、あるいは大工のイマジネーション

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 以前「スイッチの順序には必然性がある」ということを書いたが、スイッチの場所にも必然性があるのである。

写真は洗面所入り口。中央入り口左側に少し見えているのが引き戸、その左が壁。また、入り口右側も壁である。

皆さんでしたら、中央に見えているライトを点灯するスイッチを、どこにおつけになるでしょうか。

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 電気図をみると、入り口左側(赤矢印)に付けることになっている。図面に見える入り口の戸棚はやめてしまったので、右側の壁につけても良い(青矢印)。

動線を考えたら、どちらかの壁に付けるのが常識だろう。つまり「スイッチの場所にも必然性がある」のである。

ところが、我が家の大工殿は、どちらの壁も釘できっちりと固定して、スイッチをつけることを拒絶している。どういうイマジネーションの持ち主なのか、なかなか愉快だ。

コメント (9)

go-shiyo:

yumさま

大工さんがどのようなお方か存じませんけれども、設計者と工務店の打ち合わせ不足のような気がします。...まあ!何の疑問も抱かず釘を打つ事を仰りたいのでしょうけど!

kass:

我が家にも「ここでいいんかい…?」というスイッチがありますね。初めて家を建てるものにはここまで意識は回らないので、図面にあっても考えもしませんでしたね。スイッチの順番は変えてもらい、幾分使いやすくなりましたが。
この辺プロ(建築家・工務店)の出番だと思われますので、「直感的なデザイン」の普及をお願いしたいものであります。

yum:

go-shiyoさま

まあ、設計者と工務店の打ち合わせ不足というよりは、工務店の大工丸投げの方がファクターとしては大きいような気がします。

ちょっと説明不足だったのですが、では、大工が何の疑問も抱かずに全ての壁を釘で閉じたのかというと、そうではないんですね。例えば、電気図の左側の方の寝室の押し入れかクローゼットになる部分は壁がネジ止めしてある。
こんなところ絶対スイッチはつけないよな思うところに、どういう判断基準で壁が開くようにしたのか、それを考えると愉快だなと・・・・・・

yum:

kassさま

今回、電気屋もどきの配線をした者としましては、beの配線は確かに難しいと思いました。
制約が多い中で、いかにあのみにくいFケーブルを隠すかというのが大問題なんですね。

ついつい、パワーが無くなってくると、ここにスイッチを付けるために、もう一度床下にもぐってbe-floorに穴を開けて、壁も開けなくてはならない・・・・・・となると、まあ、いいかなという気分になってしまいます。

あと、図面ではつきそうに見えても、実際に現場をみると、こりゃつかないわというものもありました。

やはり、仰るようにプロの出番かもしれませんね。

go-shiyo:

yumさま

昼間は時間切れだったので追記します。

従来の伝統工法では、電気屋がボックスを付けて行くと、大工も図面を見なくても電気配線の繋がりを把握出来たので、楽だったのでしょう。

その点、Be-はそこに設計行為が発生します。設計すればそれを説明する図面が必要で、図面で説明不足があれば打ち合わせが必要です。打ち合わせをすれば新たな工夫や解決方法が見えて来るものです。

N:

以下はhanawa_h@usでの作業で感じたことですので、他の現場には当てはまらないかもしれません。

プロから見たセルフビルダーの存在(想像):
1.金は出すけど口も手も出す
2.何を考えているのかわからない
3.邪魔
4.怪我すんなよ
5.勝手に人の工具使うな
6.作業後は掃除が常識ですよ
7.図面で説明して欲しい
8.床と壁張りたいんですけどまだですか
9.客だから怒れない

yumさんのお気持ちは痛いほどわかるのですが、やはりgo-shiyoさんのおっしゃるとおり図面や現場説明で粘り強く施工者に説明することが必要だと思います。
蛇足ですがhanawa_h@usには未だ屋内配線図というものがありません。

yum:

go-shiyoさま 

仰るように、施工者への説明は当然でありますし、それを否定するものではありません。

ただですね、今回の件は何も難しいことをするのではなく、見てご覧のとおり壁がスイッチを欲していることはシロウトがみても明らかなわけです。

その壁のささやきを無視して、「俺何にも指示されていないからね」とさっさと壁を貼ってしまうというのは、自分の職業を卑しめる事じゃないの大工さんと言いたいわけです。

Nさま

お久しぶりです。
施工者との打ち合わせに関しては、仰るとおりだと思います。

田中工務店さんは、古川さんが全幅の信頼を置くだけあって、何やかやいってもちゃんと段取りをしていたのじゃないでしょうか。特に8などは。

うちは大工丸投げで、気がついたら壁も床も既に閉じられておりました。「いついつまでには、配線終わらせておいてください」とか、おどしが入ればかわいいものなんですけどね。

N:

yumさま

段取りできないほど施主の工期が遅れていたので、壁や天井をはがしながら配線工事をした箇所がありました。
幸い全てビス止めの石膏ボードだったので手に負えました。
セルフビルドが理由で工期が遅れても施主が補償してくれるわけではないので、
現場の全ての作業が施主の意向どおりに進むわけではないと自分に言い聞かせておりました。

yum:

Nさま

>幸い全てビス止め・・・・・・
壁を塞ぐならその位の配慮をしてくれると助かるのですけどね。
あのエアーガンで撃ち込んだ釘は、ちょっとやそっとで抜けないんですね。

リーサルウエポンのpartいくつか忘れましたけど、あのエアーガンの釘をピストル代わりに使うシーンが出てきましたけど、あれで撃たれたら痛いでしょうね。

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2008年11月17日 12:00に投稿されたエントリーのページです。

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