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バスタブ曲線を知ってますか?

btub01

半導体、機械、車・・・・・・およそ全ての製品の故障率は、時間とともに洋式の風呂のようなバスタブ曲線を描き、その期間が大きく3つに分かれるというのが、信頼性工学の教科書によく載っている。

神様の製造物である我々人間も例外ではない。乳幼児死亡率は高く(現在は医学の発達で大分低くなっている)、その後青年期は安定し、歳とともに死亡率が上昇していく。

たいていの製品は初期故障の起こる期間があるので、そのまま出荷するとユーザのバッシングを浴びることになってしまう。そこでメーカーでは、出荷前にならし運転などを行って、わざと初期故障を起こさせて、不具合を改善してから市場に送り出すようにしている。このように製品に潜む初期不良を早めに摘出してしまうことを、デバッギング=むしとりというのだそうだ(コンピュータの世界だけじゃないんですね)。

さて、住宅の場合はどうか。出荷前のならし運転なんてできないから、引き渡し後、数ヶ月は初期不良が顕在化してくる。我が家も、とんでもないことがいくつかありましたね。皆さんのお宅は如何でしたでしょうか。
 

コメント (2)

go-shiyo:

確かに工業製品とちがって、繰り返し強度試験など一部の金物や設備機器以外では、無理なんでしょうけどネ!
住宅建設の場合は、初期故障(不具合)が多いようです。それも偶発的な人為的ミスがほとんどではないでしょうか?

先の新築時に不具合を容認するような、現場監督が言い放った一言、「この業界は、不具合は必ず発生しますから!」 が、印象的でした。

ずばり!その通りになりました。

yum:

go-shiyoさま

「この業界は、不具合は必ず発生しますから!」というのは、なかなか笑えますね。

結局、この業界は昔からの体質が抜けないで、現場監督とは名ばかり・・・・・・OSを取り急ぎ発売しておいて、あとからbugfixをやるという、どこかの大ソフト会社に似てませんか。

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2009年01月29日 06:43に投稿されたエントリーのページです。

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