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韮崎サイコロ小屋報告2 〜基礎立ち上がりコンクリートの一体打ちと天端の同時仕上げ

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5月25日に、基礎のコンクリート打ちをしました。

これは、見よう見真似で描いた基礎の断面図です。

 



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 写真1

立上り部のコンクリートも一体に打つようお願いした。スラブコンクリートが落ち着いたところで、立上り部を打っている。スランプは15センチくらいとのこと。

左側では既に天端均しを始めている。


*スランプとは、生コンクリートの流動性、固さを表わす数値で、数値が大きいほど流動性が大。Beのマニュアルでは18センチと指定されているが、15センチはそれより固い。立上りのコンクリートを打つとき、コンクリートが軟らか過ぎると型枠の下のほうから噴出してしまう。固すぎると、充填できずに穴だらけのコンクリートになってしまう。







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 写真2


正方形のコテで上面=天端均し、3回くらい回ってだんだんに仕上げていく。型枠の内側に三角形の桟木を水平に打ちまわしてあって、これが立上りの天端のレベル、高さを示している、この桟木をアテにしてなでつけていく。---写真3のコーナー部に少し見える(矢印のところ)。






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 写真3

アンカーボルト。コーナーのM16ボルトは出が50MMなのでテープで養生している。他のM 12ボルトはむき出しのまま、しかしほとんど汚れていない。

余談ですが、先日、榛名霧想庵を見学させていただいたら、なんと土台からボルトの座金がはみ出していて腰を抜かしました。それに比べれば、単純な正方形平面とはいえ、いい仕事だと思います。





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 写真4

型枠バラシのあと、立上り天端のバリなどをサンダー掛けしてとっている。左の人は、型枠の巾決め金物の穴を補修している。

基礎立上りの上面は、桟木が正確についていればほぼ水平のはず、したがってレベリング材は不要ということになる。

丁寧な仕事をしてもらったので、一工程省けてかつコンクリートに土台を直接載せられることになった。

基礎屋さんは、nakさんの喧々山房の基礎も手がけた、富士見の新南起業という業者です。







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 写真5

完成。アンカーボルトもいいところに入っている。わずかに傾いたボルトが数本あるくらい。四隅のHDC金物用16MMボルトも、コンクリート打ち直後に測ったときには正確な位置に入っていた。天気がよければ富士山が見えるのだが。



 


コメント (2)

saikoroさま

何よりも、施主がゆっくりと写真を撮っていられる状況が、冷静な現場を物語っていますネ。

専門的なことは分かりませんが、やはり基礎立ち上がり部分を同時に打つと、コンクリの一体感があるのでしょうか?コストメリットも有りそうですネ!
天端指示に桟木を使うことは知りませんでした。この桟木はセンイタに何時固定するのでしょう!

この状態から以前の工程を示す資料がお有りでしたら、是非エントリーをお願いいたします。

saikoro:

立上りを後日に打つと、そこで上下に分かれてしまうから弱い、また水が侵入する原因となる、といわれています。
一体に打つためには、内側の型枠をスラブ厚だけ浮かせて正確な位置に設置しておく必要があり、これが面倒です。また、ある程度スラブのコンクリートが固まってからでないと、内側型枠の下からコンクリートが噴出してしまい、大事になります。
おっしゃるとおり、小面積の基礎なら、全てが一日で済むので、コスト削減にいくらかは寄与すると思います。
三角の桟木は、外の型枠を立て込んだ後に両面テープかなにかで接着です。写真はありません、そのときにいなかったので。

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2009年06月03日 04:47に投稿されたエントリーのページです。

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