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韮崎サイコロ小屋報告10 〜外壁下見板張り---その3  

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写真1.  手伝いの友人2人で板張り

やっと板張りです。既に書きましたが、製材で巾175MM、厚さ13.5MM、縮んで165~170MM×13MMの杉板を下から重ねて張っていくやりかたです。重ね代は30~40MM、残りの130~140MMが姿を表わします。南京下見板張り、またの名を鎧張の極簡便なやり方です。

釘は、ステンレススクリュー丸頭、長さ50MM、これを上の板で下の板を押える感じ、下から
40MMくらいつまり重ね代の少し上のところに1本打ち付けます。板は木裏、すなわち木の
芯側を表にして張ります。乾燥して膨らんでもなお押さえつけることになるという理屈らしい。

下地は、21MM×45MMの杉で、縦に500MM間隔、後ろに柱の無いところはパネルの骨をめがけて打ちつけておきます。

最初の半分くらいは、友人2人がやってくれました。一方が板を所定の位置に押し付けて、他方がカナヅチを振るって、能率よく仕上がっていきました。
後半は自分ひとりでやることになったので、どうやって長い板を保持したらいいか悩みました。左手や左足で押さえきれるものではないし、釘もスクリュー釘であるだけになおさら非協力的で、なかなか満足に打たれてくれません。ほかの人はどうやっているのか。

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写真2.  1人で長い板を張るための道具-----というほどのものでもないが。針金をまげたもの。

2つの方法を編出したので、もったいないが披露します。
ひとつは、針金を曲げて板の受けを作りました。下の板に引っ掛けて、次の板を仮に置いておけるような、Z型をしています。


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写真3 自分より遠いところに、この針金を引っ掛けて、次の板を載せる

これを遠い方に引っ掛けて板を載せ、手元を釘打ちします。

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写真4.  遠い方に回って、針金をはずし、水平を見て釘打ち

次に遠い方に回ってZ型をはずし、水平を確認後釘打ちというものです。時にその針金を置き忘れるなんてこともあったものの十分に役立ちました。

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写真5.  カナヅチでカナヅチを打つ、名づけて屋上屋打ち。狭いところ、ナナメ打ちなど、なかなか便利

もうひとつは、打ちにくいところの釘打ちにカナヅチを重ねて使うというもので、NHKの「住まい自分流」でも紹介されてない?。狭いところやナナメ打ち、また頭を沈めるのに有効です。これを空振りするようでは、セルフビルドはあきらめたほうがいいでしょう。
それにしても、釘を打つという基本的なことが実に難しいのでした。







コメント (2)

saikoroさま

針金で作ったジグは、グッドアイデアです。確かに外し忘れて、うっかりと釘を打ってしまいそうですネ。
やはり、釘打ちとノコ引きは大工仕事の基本でしょうネ。当方も釘打ちは苦手ですヨ!
両側の袖壁部分の仕上げも杉板でしょうか?

ところで、パネルの桟の位置は予め計っておいたのですか?

saikoro:

ソデ壁の内側は、東西外壁と同じ鋼板波板です。

桟は、板壁の下地のことですか。
これはタテ500ピッチでビス止め、その中央あたりに釘打ちでしたが。

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2009年08月12日 04:18に投稿されたエントリーのページです。

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