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 写真2. ジョリパットに砂と藁屑を混ぜて撹拌

  最初、「マグホワイト」というその辺の適当な土に混ぜただけで固まるという魔法の粉（インターネットでさがした）を混入して、ベニヤ板に塗ってみました。 付着力が弱く、また雨で流れそうな感じもあり止め。次に、赤土とモルタルの混合をやってみたところ付着力はかなりなもの、ただし色が灰色で具合が悪い。知 人のタイル屋さんが、「ジョリパット」という塗り壁材料があるが、と教えてくれました。それに砂と藁スサ（といいたいところだが、正確には藁屑）を混ぜて 塗ってみたところまずまずの調子、これでいくことにしました。

写真3. 藁スサの類。左が畑に敷く藁、中がござを編んだときにでる藁屑（これをつかった）、右高級藁スサ、これを作っているのは日本で一社（一家族？）だけとか。

-----藁スサのことですが、いまは荒壁用のスサは左官材料屋でも売っていません。アクを抜いた高級なやつは売っていますが、用途が違うようで す。ホームセンターで畑に敷く藁を買ってみましたが、これは大きすぎます。インターネットで探して、ござを編むときにでる屑を販売していることを知ってそ れを購入、結局これを使いました。参考までに、その3種の写真を載せたので見て下さい。 

 写真4. ラスカットボードに塗りつける。

さて、この塗り壁材を外壁にどうつけていくか、いまさら左官の稽古をするのも大変なので違う方法を考えていました。地べたでパネルを作って、それを ビス止め、といういい加減な方法です。ラスカットという表にモルタルかなにかで凹凸をつけた合板にコテで塗り付けました。ラスカットにしたのは、付着を期 待してのことでしたが、耐水合板で間にあったのではないか、3＊6板で2000円と高価だし、メートル版は入手しにくにいし、値段ほどの効用がなかったよ うな気がします

 写真5.　平均した塗り厚できれいに塗れないものである。しかもぐずぐずいじっていると硬化してしまう。

いくら地べたでといっても、粘りのあるものをコテで平に塗っていくことは難しい、その上塗っていくうちに硬化してくるので、まごまごしていると収拾 がつかなくなってしまいます。少し練習してからやるべきだった、と反省しているうちに、手伝いのタイル屋さんに追われるまま事態はどんどん進行、終了と相 成りました。

 写真6.　北面の出来上がり。足場をはずしたらなおぼろが目立ちそう。見地は突付け、シールをしたほうがようさそうであるが。

 このパネルを乾燥させて、一週間後、友人に手伝ってもらってカベにビス止めしました。張り上がって全体を見るとでこぼこ不ぞろいでみっともないといえばみっともない。これで壁の役目をするかな、と心細いです。

写真7.　南面のできあがり。

 しかたない、年数がたってさらに具合が悪くなったら塗り重ねればいいや、と思うことにしました。後は、継目にシールをしたほうがよさそうですが、このシールがまた難物であります。