かつては、日比谷公園の暗がりで 「公団が当たったら結婚しようね」 とつぶやきあっていた男女がいたという。
1950年代半ばに、水洗トイレ、風呂、ダイニングキッチン、ベランダなどを備え、当時、若い男女の羨望の的であった公団の団地も、橋の下を沢山の水が流れて半世紀を過ぎ、各地で建て直しの時期に入っている。
自宅近くの団地も、端の方から建て直しが進み、現在、大規模な工事が進行している。
壁をぶち抜いたり、床をぶち抜いたりして少しでも広くする工夫がされているようだ。
久しぶりに見る団地は、朝日を受けて輝いていた。
おやその向こうには、雪をまとった真っ白な富士山が、くっきりと見える。今日は快晴だ。