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怪我した指のお値段、150万ドル!

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 アメリカの救急医向けの専門誌「外傷ジャーナル」に載った最近の研究によれば、毎年31,400人もの人が、テーブル・ソーの怪我で救急のお世話になっているという。1日に換算すると、何と約87人だ。

そんななかで、数年前、Ryobiのテーブルソーで重傷を負った男性が150万ドル(1ドル90円換算で1億3,500万円)の賠償金を勝ち取り話題になっている。男性はRyobiが重篤な傷害を予防する措置を怠っていたとの理由で訴えていたのだ。

何故これが注目されているかといえば、Ryobiのテーブルソーが何か特別の欠陥品ではなく、アメリカのごく標準的な仕様のテーブルソーで、それが裁判で安全でないと判定された初のケースだからである。

以前、紹介したことがあるSawStopという安全装置は、「安全は金にならない」との理由で主要メーカーから採用を拒否され、しかたなく自分の会社から発売するという経緯がある。
現在、全米でこの種の訴訟が50件も係争中だという。どうなりますことやら。

ただし、日本だと私の回りを見回しても、テーブルソーなんて大層な代物をお持ちなのはnakさんくらいで・・・・・・ 彼我の差を感じてしまいますね。

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2010年03月26日 11:34に投稿されたエントリーのページです。

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