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雨・木・リークス? その3

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copy right 尚建築工房

雨・木・リークス?の原因は結露ではないか。しからば軸組金物に結露するのを、室内の空気を遮断することで断ってやろうと、秋山隊長の元、尚建築工房の佐賀井・大川両氏が作業にやってきてくれた。

具体的には図の矢印の位置から、発泡ウレタンのノズルを差し込み、bNJK50という金物がウレタンの泡で包まれるようにする作戦だ(図の赤い部分が充填されたウレタン)。

 

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これがウレタン充填後の状態。
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同up。

ウレタン充填前に金物をチェックすると、亜鉛のメッキが錆びて?白い粉を吹いていて、原因は金物の結露と考えて良いのではないかという。

さて、be-h@usで結露によるシミが現れているのは、我が家だけだという。これをどう解釈したら良いのだろうか。佐賀井氏によれば、我が家が2階の室内に洗濯物を干したり、24時間換気扇を回していないからだという。

しかし、我が家が2階に洗濯物を干すのは夕方取り込んだものを置いておくくらいでビショビショの洗濯物を干しているわけではない。温泉饅頭屋でもないから、湯気をもうもうとあげているわけでもないし、こちらに居るのは週末だけだ。建築基準法で定められたという24時間換気扇にいたっては、ついてもいないのである。恐らく2階のトイレの換気扇をそう申請しているのだろう。

まあ、平日は居ないので空気が滞留するだろうから、つとめて換気扇を回すことにしてみよう。

最近はbe-h@us以外にも軸受け金物を利用した建築は結構あるので、顕在化していない結露というのは結構あるのではないだろうか。

google scholarで検索しても、壁内の結露に関する文献は出て来るが、軸組金物による結露に関する文献は見あたらない。きちんと実験したら一本論文が書けてしまうのではないだろうか。

 

コメント (4)

saikoro:

yumさま

見学させていただきました。ありがとうございました。

yumさんは、隊長とお話でしたので、私が見た様子を少し。

1、発泡ウレタンは、1,5~2倍膨張のものをつかったそうです。ものの性質上、一缶使いきりだそうで、まとめてやったほうがよさそう。

2、ノズルは直径6ミリ?くらいです。押し込んできつい箇所もありましたが、入りました。
大川隊員のお話では、当たるまで押し込んで少し引いて、レバーを引くとのこと。

3、予想以上に膨張が大きいので、最初は慎重に。また広めに養生をしておいたほうがいいようです。

4、しかし、スリット部分までは回りません。

5、流動性もあるので、すぐ下に垂れてきます、その受けも必要です。

6、ということは、真上に充填するには、何かいい方法をとらないと、ただ下に垂れるだけにもなりかねないかなと-----。今回はヨコ方向だったのであまり問題はないようですが。

yum:

saikoroさま

細部の補足をありがとうございます。助かります。

shin:

yumさん、これは施工の注意書に必要な大事なポイントです、ご指摘ありがとうございます
実は御殿場の井上さんでもここが結露しました
ノズルでウレタンを突っ込んでぎりぎり施工しました
片流れ、吹き抜けの途中のジョイントで床にシミが落ち発見できたのが幸いでした
吹き抜けに面したジョイントだったので後施工が可能でしたが、施工マニュアルに補足が必要です

yum:

shinさま

ご報告ありがとうございます。
片流れ以外は、このジョイントを使わないんでしょうか?まあ、梁が長くなるからジョイントが必要になるのでしょうが・・・・・・

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2011年01月12日 08:53に投稿されたエントリーのページです。

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