寒冷地では、冬、屋外の水道は凍って使い物にならないので、不凍栓とか不凍水栓柱と呼ばれる水道栓が不可欠だ。
普通の考え方だったら、水道の蛇口を凍らせない様にするには、蛇口の周りや立ち上がり部分に保温用の布を巻いたりヒーターで温めたりして凍結防止をするだろう。
しかし、この不凍栓を発明したひとりの男は発想を全く変えてこれに挑戦した。「立ち上がり部分や蛇口に水が無ければ凍らないだろう」と。戦後間もない昭和24年(1949年)、長野県の小さなメーカーでのことである。
その原理は次の倶知安町のホームページのイラストが分かりやすい。
事実、この不凍栓のおかげで我山荘より北にある植物生態写真家埴沙萠先生のお宅では、立ち上がり部分はむき出しのまま零下12度になってもちゃんと水が出るという。
その不凍栓が凍るとはどういうことだろう。恐らく立ち上がり部分から水が抜けきらないからだろう。今週末、水道屋が来るがどういう対応をするのか楽しみだ。