カリフォルニア大学バークレイ校のオースチン・ウィットニー君は2007年に飲酒運転で木に激突し、脊髄損傷を負い車椅子生活となってしまった。
その彼が同校のカッツェローニ教授のスタッフが開発した外骨格ロボットを装着して、卒業式典に望んだ。車椅子から立ち上がり、7歩歩いて学長と握手し満場の喝采を浴びた。脊損の患者が立ち上がって歩き、健常人と同じ目線で握手できるというのは、まさにgiant leap(大きな一歩)なのである。
CNNのインタヴューでオースチン君の明るい受け答えがいいですね。
ABCでも感動的な話として紹介されているが、開発の経緯はバークレイ校のホームページに出ている。
開発に当たっては、コストと単純性を追求して後ろに歩いたり階段を登ったりということは除外し、立って前に歩くことだけを考えたという。
機能的には日本のロボットスーツHALの方が、生体電位を検出して動かしたりできるし、デザイン的にも洗練されていると思うのだが、脊髄のどの部分が損傷されているかにかかってくるのだろう。
卒業式典で脊損患者を歩かしてしまうというのは、プレゼンとしては非常にうまいやり方だなあ。