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ハイスピード・カメラの世界



昔は今のようにビデオではなくフィルムで映像を記録していたので、ハイスピードカメラでスローモーション撮影をしようとしたら大変であった。


予算のあるコマーシャルや劇場用以外は16mmフィルムが主流で(アマチュア用は8mm)、通常は400フィートのフィルムを24コマ/秒(今風に言えばfps)で回して11分くらいしか撮影できない。ハイスピードではもっとコマ数をあげるから必然的に撮影時間は短くなる。

ハイスピード用のカメラは機械的にモーターのスピードを上げるから、急にスピードを上げるとフィルムが切れてしまう。徐々にスピードをあげるから立ち上がりの部分は露出オーバーで使えない。ただでさえ11分しか撮れないフィルムを数倍にスピードを上げて回して更に立ち上がり部分は使えないから、一番いいところでフィルムぎれということがよくありましたね。

前置きが長くなったが、これはflukeという振動測定機器のメーカーが作った「振動〜目に見えない世界を見る」という動画だ。

撮影はvisionresearch社のPhantom HD Goldというカメラで1000fpsかつフルハイビジョン。ビデオも記録媒体がテープからメモリになって、こんなハイスピード撮影が簡単にできるようになったのだろう。

日本でも1日32万円(本体のみ)でレンタルしてくれるので、おひとついかがですか。


なお、カシオのデジタルカメラでも、簡単にハイスピード撮影ができるが、600fps,1200fpsどコマ数が上がるに従って表示範囲が小さくなってしまう。まあ、値段相応というところか。



 


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2011年06月29日 07:22に投稿されたエントリーのページです。

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