PBS (アメリカの公共放送サービス)で放映されている、this old house の新シリーズがなかなか面白い。this old house はその名が示す通り、古い家を改築して住めるようにする過程を記録した日本の「ビフォー アフター」の元祖のような番組である。
最新のシリーズはボストンの北西ベッドフォードにある古家を改築する記録だ。まあ向こうの家は大きすぎて使われる手法がすべて参考になるとは思えないが、へえーと思わせる内容がいくつかあるのだ。
今回面白かったのは、4分33秒〜8分25秒に出てくる3Dプリンタで家の模型を作る話。3Dプリンタについては以前ちょっと紹介したが、今回は施主がその仕事をしている関係で家の模型を3Dプリンタで作ってしまったのだ。日本でもCADデータからウォーク・スルーの3Dアニメーションを作ることはやっているところもあるが、3Dプリンタでここまで出来てしまうとは驚きだ。
もう一つは13分26秒〜13分30秒に出てくる足場。ペダルを踏み込むと足場が垂直に移動する。これはあったらなかなか便利そうですね。
「ビフォー アフター」と違って愛と感動の物語でなく、驚きと発見の物語であるところがなかなか良い。次回が楽しみなのだが、何故か日本では今のところこの一作品しか見られないのが残念だ。