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走る、登る、踊るを可能にした新しい生体工学



現在では私達が事故などで手・足を落としてしまっても、切断肢の状態が良く、組織が壊死しない早いうちに手術をすれば、再接着もかなり可能になっている。

これには筋肉や骨、腱などといった機械的な部分をつないだだけではダメで、神経という情報系をきちんとつないでやることが大切である。まあ、顕微鏡を利用して細かな血管や神経をつなげるようになったマイクロサージェリーの発達に負うところが多い。

昔、千葉大の整形の医者を取材したときに、一番繋ぎやすいのは何かと聞いたら、おヤクザさんが詰めた小指だと言ってましたね。この前手術してやったアイツが又小指持って来てると怒ってましたが・・・・・・

閑話休題。

Hugh Herr氏は30年前に登山中に凍傷で両脚を失ってしまったが、現在はMITメディアラボのバイオメカトロニクスの責任者だ。義肢の機械的な部分の改良もさることながら神経系の情報を巧みに機械系にフィードバックさせて、今まで不可能であった、走る・登る・踊るといった動作まで可能な義肢を作り上げた。

2013年のボストン・マラソンのテロで片足を無くしたダンサーのプレゼンはなかなか感動的ですね。さて、この先はどうなるだろうか。恐らく脳卒中などで運動系の情報を伝えられられなくなった患者さんの意思をちゃんとフィードバックできる義肢の開発に向かうのではないだろうか。

 


 


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2014年04月09日 10:37に投稿されたエントリーのページです。

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