ドアノブをつける段になって、はて、どの位の高さのところにつけたらいいのだろうかと、迷ってしまう。
力学的にはまあ中間の位置につければ、上下のヒンジに均等な力がかかってよいのだろうが・・・・・・
というわけで、永田昌民さんが設計してくれた東京の自宅をチェックしてみた。
東京のキッチンの棚は上下二段にわかれているのだが、ノブの高さはすっと手を伸ばした時に握りやすい位置---1000〜1100mmの高さになっている。
まあ、大げさにいえばこんな些細なところにも、設計者の意思が反映されているんですね。「真実は細部に宿る」のである。
以前紹介したオーストラリアの友人の家のドアノブはとんでもない高い位置についていたが、はてさていかなる思想のもとにかかる高さのものを設計したのであろうか。
使用したノブはイケアのAttest。2ピース300円也。
以前つけたノブの方が小ぶりで気に入っていて統一したかったのだが、もはや売っていない。係の人に聞くと、この手のものは入れ替わりがはげしいとのこと。困ったもんです。