およそ1ヶ月かけてやっとbox joint jigが完成した。本当はjigは単なる手段で、それを使ってbox jointを作るのが目的なのだから、jig作りに1月もかけていたのでは本末転倒なのだが・・・・・・
最初にこのjigを作るときにインチネジを使うかメートルネジを使うか迷ったのだが、日本で手に入りやすいメートルネジでいくことにした。
このM10(直径10mm)のロッドは1回転すると1.5mm確実に進む。12歯と48歯の歯車を組み合わせると、48歯の歯車を1回転させる毎に6mm進むことになる。
大体、box jointで良く使うのは、インチでいうと、1/4インチ、1/2インチ、3/4インチである。それに合わせて51歯の歯車も作ってみたのだが、結局、それは不要なことも分かった。また、この表からわかるように、6mm,12mm,18mmのbos jointを作るのであれば、16歯の歯車もいらなかったのだ。
使い方は、このビデオが分かりやすい。 おまけに、このjigを使えばテーブルソーの刃をdado bladeに取り替えないでも、普通の刃で、6mm,12mm,18mmのbox jointを作ることができるのである。
その原理を少し、図で補足しよう(48歯と12歯の歯車の組み合わせの例)。
まず、Aが基本の刃の位置---つまり板の一番向かって左に刃が位置している。
48歯の歯車を1回転させると、丁度6mm進むので(B)、ここで最初の溝をカットする。
更に1回転させて、Cの位置まで刃を動かしてカットすると6mmよりも丁度テーブルソーの刃の厚さだけ切りすぎてしまうので、カットするのは2回転目よりも丁度刃の厚さだけ左に寄ったところだ(D)。
6mm/48=0.125mm 私のテーブルソーの刃は2.48mmくらいなので、0.125x20=2.5mm程度手前でカットすれば良いことになる。真ん中の切り残し部分は、BとDの中間あたりにすればよい。
この辺が分かるまで、ちょっと時間がかかりましたがね。
右側の矢印のところが、2回転目よりも20歯手前の位置。上のテープが中間の位置。
これが、6mmのbox joint。
そして、こちらが12mmのbox joint。やあ、きれいに決まって気持ち良い。
おまけに、インチのdado bladeの呪縛からも開放されて、1ヶ月かけて作っただけの価値はありましたね。