むかしジョイフル本田で買ったペデスタル型のシンク、KOHLERというアメリカのメーカーの製品であった。その蛇口のハンドルが固くなって回しにくくなったので修理することにした。
一応CRCを噴いてみたが、直らないのでレバーを外してチェックする。
しかし、どうやって外すのかが分からない。
そこで”kohler faucet(蛇口という意味) repair” で検索するとこんなビデオがでてきた。蛇口の形や症状は違うが十分参考になる。
個人でなくメーカー自身が、diyでの修理法を丁寧に説明しているというのは好感が持てますね。
diyについては、小学館の『大辞泉』に「第二次大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが「何でも自分でやろう」を合い言葉に、町の再建に取り組んだのが始まりとされる」と書かれている。う〜む、diyが英国が発祥の地というのは知りませんでしたね。
しかしである。「何でも自分でやろう」、何でも自分でやるしかない」という考え方は、むしろ開拓時代を生き抜いてきたアメリカ人の血に、脈々と流れているのではなかろうか。
そんな背景もあって、アメリカのメーカーは、「diyで修理する」という選択肢を設けているところが結構多く、パーツなども検索できて手に入れやすい。また、かなり複雑なものも、やり方が出ているのは驚きである。
では、我が国のメーカーはどうだろうか。
ユーザーに親切なtotoのお客様サポートのページをみると、簡単なものに関してはイラストで丁寧に説明してあってあちらと比較しても遜色ない(半月くらい前に見たよりかなり良くなっている気がする)。しかし、ちょっと複雑なものは「お求めの取付店、販売店、またはTOTOメンテナンス(株)へ修理をご依頼ください」ということになる。
これはまだ良心的な方で、メーカーによっては、必要なパーツを個人には売らず、「工務店を通して下さい」なんていう愉快ななところもあるのだ。その底には「シロウトは手をだすんじゃねえぞ」という考えが流れているのである。アメリカだったら、ショットガン持ったトッツアン(これはローハイドのウィッシュボーンのイメージですね)に2〜3発ぶちこまれているんじゃないだろうか。
さて、修理の方に話をもどして、ビデオの通りお湯と水を示すキャップをとる。
ビデオでは六角レンチが結構太く見えたのだが、調べると2.5mmであった。レンチで取っ手を外す。
金色の縁の周りに、石灰が沈着していたので(矢印)、それを研磨用のスポンジで落として一件落着しました。