我が霧想庵のカエデも色づいてきた。今年は去年と比べると大分暖かいのに、紅葉の始まりも早く色合いも鮮やかだ。
もう一本のカエデは若干色合いが違う。これからもっと赤くなるのだろうか。
ところで、植物の葉の色が緑から赤や黄色でなく反対に赤や黄色から緑色に変わる世界だったらどうだろうか。暑い時に暖色系、寒い時に寒色系になるわけだ。
春の時候の挨拶も「若草が赤々と燃える季節となりました……」となるし、真夏にキャンプに行ってそこら中が真っ赤だったら、暑苦しいでしょうね。
マネの「草上の昼食」もそれをモチーフにしたピカソの絵も、随分違ったものになっていただろう。しかし、最初からそういう世の中であったら、何も不思議に思わないのかもしれない。