金明竹の桿は黄金色。枝が出る部分に緑色の筋が出るのが特徴。この噺は「寿限無」「垂乳根」と同じく《言い立て》が楽しい前座噺の代表作。落語に出てくる田舎訛りは、場所が特定できないように工夫されていますが、なぜかこの噺は関西弁です。加賀屋の使いが述べる道具七品の中身は、ホンモノであれば今ではすべて国宝級の超一級品。客層が大名や豪商相手の骨董屋に与太郎を店番に使うぞろっぺいさが、落語の魅力のひとつ(かな?)。
本来の「金明竹」という噺には、最初に大受けする箇所で現在主流の、目利きを頼みにきた同業者に与太郎が、「家にも旦那が一匹いましたが、さかりが付いて・・・」というところはなかったそうです。これは三代目の金馬さんが、他の噺から持ってきて使い、それが受けたところ他のほとんどの噺家が右へ倣いとばかり使ったとのことです。