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明烏(あけがらす)・・・1

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八代目桂文楽といえば「船徳」「明烏」など持ちネタは30席足らずですが全て絶品でした。文楽襲名以前の馬之助時代から、高座に上がると「明烏」「明烏」という客席からの声で、他のネタをやらせてもらえなかったと、文楽さんの自伝「あばらかべっそん」にあります。

上の絵は町内の札付き、源兵衛と多助が、お稲荷様のお籠もりと称して、日本橋田所町三丁目、日向屋半兵衛の堅物の一人息子時次郎が吉原に向かうシーンです。

ブルーの空きスペースは手前が𠮷徳稲荷。時計回りでその左から明石稲荷、九郎助(くろすけ)稲荷、開運稲荷、榎本稲荷。𠮷徳稲荷の左にある道が衣紋坂その左脇に見返り柳。坂を下って大門。中に入って中央の通りを仲の町(なかのちょう)で両側遊女屋がたっぷり詰まった吉原全景。大門潜ればどんな堅物でも「ここは・・・お稲荷様じゃ・な・い・な」って分かるはずですが、時次郎はお茶屋まで上がり込んで、ようやく気が付いて大騒ぎするんですね。

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2011年06月27日 11:01に投稿されたエントリーのページです。

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