四人部屋で前後して入ったのが、ムードメーカー、鳶のシロセくん(仮名) 20歳。
驚いたことに、救急病院ではカーテンを隔てた隣のベッドに居たそうで、救急病院ではシロセくんのお母さんが夜中まで話しかけていたのを覚えています。
消灯時間を過ぎたのに何と無神経なと思いましたが、その後、作業中6メートルの足場から転落して頭部を強打。一週間意識が戻らなかったそうで、私のベッドの隣に移った時は、意識が回復したときで、シロセ母さんはよほど嬉しかったんでしょうね。
ま、自分でもその立場だったら、夜中であろうと息子に一晩中話しかけていたと思います。
事故後のダメージは歩きに出ていました。少し酔ったようにふらついていましたね。
性格は シャイで素直な好青年でした。
入院中のシロセくんの邪気のないイタズラには、ま、楽しませてもらいました。
私より一足早く退院してしまい、三人となった部屋は灯が消えたようになったのを覚えています。