左足の歩行訓練は、足首保護のための装具選びから始まりました。
寝たきり生活の当初は一歩でも、半歩でも歩ければと願ったものでしたが、こうして車椅子から少しでも解放されたと分かると、現金なもので強引に歩こうとするんですね。
あてがわれた装具は乳白色の半透明なL状のプラスチック。それにマジック・テープで足を固定するもので、杖は四本足という特殊な形状でした。
装具が少しでも合わないと、歩行に支障をきたすなんて全く考えずに歩こうとするせっかちな狸オヤジに、担当のI先生は手を焼いたと思います。
で、装具は自分にフィットするのがなかなか見つからず、2日から3日試しに使って少しでも赤く腫れが出ると医療器具かスポンジ様のもので保護。工夫と交換が一ヶ月以上かかりましたね。
いや、最初は歩くなんて形容は出来ない程のお粗末なもんでしたが、立って前に進む事が出来ると分かったときは、嬉しかったですねぇ。
I先生!感謝感謝です。