作業療法は相変わらず指のマッサージが続き変化のない毎日でしたが、理学療法では、階段やスロープの昇降の他に、病院内の廊下から外へと、次々に課題が突きつけられます。
建物の外周は300メートルか500メートルだったかは忘れましたがが、平坦な床から、砂利混じりのアスファルト道路のデコボコ道を一周するのに30分近くかかり、自分でも驚くほど汗が出たのを覚えています。
おまけに担当の理学療法のI先生は私の左半身の麻痺が尋常でないことから、愛情こもった目で左足の腱切りの手術か、麻痺を緩和するかなり痛いという注射療法を勧めてきます。
注射療法は数ヶ月に一回、治るまでというとんでもない条件が付き、先端恐怖症の私はどちらもまっぴらで、軽く受け流しながらの歩行訓練が退院まで続きましたが、この手の会話が適度の緊張を生んだのか、不思議なことに現在まで続いていて、いまだに転倒を免れているんですね。
研修生のハルカさんがいた時期はまだ廊下をヨチヨチ歩いていた頃で、この絵は一日のスケジュールを終えて眠気を催すような時間帯の時に見た、療法の先生と患者が中庭のコースをのんびり歩いているスケッチですが、ボーッと締まらないメモ描きの絵になっています。