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回復期リハビリ訓練・23 危険地帯に近づく

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病院に入院して二ヶ月も過ぎる頃は、顔見知りも出来、人との交流の輪が自然と広がり、自分の症状のある程度が予想できます。

また、この頃はシバさん、ワタリさんという私が大変世話になった人たちがすでに退院していました。

脳卒中の場合突然の退院はありません。その前に自立して生活するためのお試し期間が数回あります。

この一時帰宅の最初は、患者と家族、患者担当の作業・理学療法士とホームヘルパー三人が、患者の自宅へ行き、日常生活の介助(玄関や廊下、階段、風呂場、トイレなどの必要な箇所に取り付ける手すりなど)の相談と、区や市に申請する為の手続きなど準備があります。

この一時帰宅が決まると、同室の人たちに遠慮?して分からないように帰宅する患者が殆どで、でも、分かってしまうんですね。妙にウキウキと日頃見たことがない歓びが体から溢れて、漏れてしまっているんですね。

同室だったテラ氏が昼時に一時帰宅から戻ってきて、食堂で隣に座ったテラ氏に、帰宅した様子を聞いてみたところ、自宅兼店舗の生活の場である二階から唯一ある外階段の上り下りが危なっかしくて怖かったこと。

また、散歩を試したところ、坂道や道路の段差、砂利道などで転倒の恐怖が常に付きまとうこと、カミさんがテラ氏の体を労らないで子供たちと先に歩いて行ってしまった不満。

周りの人や車がフィルムの早回しを見ているように速かったことなど、退院後の不安を感じさせてくれました。

上の絵は食堂です。席は同じ病室の人たちと一緒の席と決まっているわけではなく、シロセ君、カボチャ親爺は別の席で、テラ氏だけが私の隣の席でした。

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2011年12月16日 10:32に投稿されたエントリーのページです。

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