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小林一茶卓上俳句カレンダー・・・10

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団塊世代の漫画少年だった人には次の説明だけでも分かるのではないかと思いますが、武内つなよしの「赤胴鈴之助」を坊主頭にすると「イガグリくん」に、「イガグリくん」に金髪、ハンチングを被せると「ビリー・パック」。髪の毛を黒くして仮面風な眼鏡?で「まぼろし探偵」眼鏡とハンチングを消して、元の坊主頭にして黒く塗りつぶし、三角の黒い角を頭の左上と右横に付けると「鉄腕アトム」。少年漫画の主人公はキャラクターの顔だけ見れば皆大して変化が無く、(似顔が誰にでも描ける)同じような漫画がかなりの割合で出回っていました。そのなかで、簡単に描けてしかも当時突出してユニークな作風に杉浦茂さんがいて、子供の頃に親類から貰った宝物が、おもしろ文庫の「少年西遊記」でした。

私の悪い癖で人に貸して無くされてしまいましたが、今でも思い返すと自分に腹が立ってしまいます。

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ロナルド・サール(1920〜2011)の作品集「正方形の卵」(1960刊)の扉。この本は神田の古本洋書店で、画学生時代に手に入れてその後長く私のバイブルとなった本です。全て一枚漫画で構成され、雑誌「ニューヨーカー」に載っていた見覚えある傑作漫画も数点あります。この本からはかなり影響を受け、一時期は明けても暮れてもロナルド・サールでした。何と見事な空間処理。一枚漫画家の頂点に君臨したイギリスの作家でした。

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2012年09月09日 18:40に投稿されたエントリーのページです。

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