私が兄弟として育った家は、保土ヶ谷の職人が多く住む下町の西久保町で、六畳二間に四畳半の平屋でした。
その六畳二間に親兄弟10人が頭を揃えて雑魚寝で周りの環境も似たりよったりの時代でもありました。そんな環境なので、物心付き始めた頃から自立は当然芽生えます。勉強そっちのけで絵ばかりの出来損ないに漫画などもってのほか、なのは当然で、二回三回と大切な宝物を捨てられては少しは考えますが、居たんですねぇ我が家にもマルサの女が。
で、話を変えます。独身時代の頃にアルバイトと受験生活の合間に、神田古本街で手に入れたロンドン・パンチというイギリスの漫画雑誌に、鳥のテーマを専門?に描き続けた一枚漫画家がいました。
上の絵はその頑固一徹の職人作家・ハーブリーグというイギリス人漫画家です。その他にもテーマを車に絞って一枚漫画を発表し続けたブロックバンク。この二人がイギリスを代表する頑固職人でしょうね。