極狭の作業部屋でスムーズに動き回れない日が続いている。
バラバラに仕舞われて、管理できていなかった工具類やケヤキやウォルナット等の部材は、なんとか一箇所に収め、とりあえず道具類の収納が完了した。
次は未完成のオートマタや木馬等、棚晒し作品群をどうにかしなければならない。
何故未完成で放置したまま終わったのかを考えると、ノミ、カンナ、切り出しや彫刻刀を使い切れていなかったところに問題があった。
私の作るモノは手の平サイズの作品が殆どで、人物の頭部などは子供の親指の第一関節ほどのサイズが多い。
こういった極小モノは左手で小さな部材を抑えなければ作れず、半身麻痺では無理なのだ。
また、今までカンナやノミなどを砥ぐと、必ず指先に傷を付けていた。
右手だけの刃物の研ぎは、危険でもあり非常に難しいことが分かった。
また傷が治るまで無駄に時間をロスするし、ストレスにも良くない。
ということで、砥ぎ用の治具を作って中砥で試してみた。
杉材で作った治具の繊維が、砥石と治具の底面に絡まってスムーズに砥げなかった。
そこで、治具の底面に1.5mm厚のアクリルを接着したところでタイムアップとなった。